伊黒の姉上サマ 【鬼滅の刃】

◆29◇ ページ29

・



『！』



しのぶさん･･････




『ごめんなさい、しのぶさん』

しのぶ「い、いえ･･･」

『ごめんなさい』

しのぶ「翡翠さん･･･？」

『煉獄さんに、着いて行きます』

しのぶ「！！」

『きっと、あの三人も着いて行きます。
煉獄さんが不安、というワケでも三人が弱いってワケでもありません！』

しのぶ「では、何故･･････」

『嫌な予感が、するんです。
煉獄さんから聞いてから･･････あの時から･･･』

しのぶ「･････････分かりました」

『！』

しのぶ「怪我、しないでくださいよ？ 死なないでくださいよ･･･？」

『死にません･･･いや。 死ぬ気もございません』

しのぶ「ふふ･･･良かった」

『他の四人も･･･誰も･････････！』

しのぶ「薬を持たせても良いですか？」

『薬？』

しのぶ「怪我をした時に･･･すぐに、少しでも軽くできるように･･････」

『！ 助かります、しのぶさん』

しのぶ「いえ･･････少し、準備が必要なので･･･」

『･･･小芭内にも、話してきます』

しのぶ「そうですね。 心配、しちゃいますし･･･」



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タッタッタッ





『･･････小芭内』

小芭内「！ あ、姉上･･･？」





気配が全く無かった･･･！！





『話さなければ、いけないことが･･･あるのです』

小芭内「？ なんですか」

『煉獄さんの任務に、同行します』

小芭内「！？」

『･･･』

小芭内「そんな･･･！ 姉上が、行く事など･･･！！」

『嫌な予感がするのです。 とても･･･嫌な』

小芭内「なら、尚更!!!! 姉上は、駄目です!!!!!!!!」

『･････････あたしは、誰一人として･･･欠けて欲しくない』

小芭内「･･････」

『だから･･････』

小芭内「･･････それで、姉上が･･･欠けたら･･･？」

『！』

小芭内「姉上が、欠けてしまったら元も子もありません！ やめてください!!!!」





ポンッと小芭内の頭に、手を乗せる








小芭内「！ 姉上･･････」

『ごめんなさい、こんな姉で･･･。 強情張って･･･』

小芭内「･････････さい」

『え────？』

小芭内「死なないでください!!! 必ず!!!!
無事で、帰ってきてください!!!!
これは、俺との"約束"です!!!!!!!!」

『･･･約束･･･』

小芭内「そうです!!!!」

『･･･分かった。 死なない』

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