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◆32◇ ページ32





道を教えてくれた、遊女達は去っていった





『────伊之助』

伊之助「!?」

『居るのは分かってる、部屋に向かうよ』

伊之助「・・・」

『(何故、喋らない?)』





タッタッタッ





『あ、ちょ・・・』







伊之助(妙だな、妙な感じだ。 今はまずい状況なのか? わからねぇ・・・)

『! (ヌメってしてる? 気持ち悪い)』




バッ




『!?』

伊之助「おいコラ、バレてんぞ!!」




ゴン



『天上・・・昼間だからか』




バタバタバタ



ギシギシギシ




『厄介な鬼だ・・・』









こっちか!!



こっちだ!! いや・・・こっち



チクショウ、気配を感じづらい!!






伊之助「見失ったァァ、クソッタレぇぇ!!
邪魔が入ったせいだ・・・!! なぁ、翡翠!!! ──────────翡翠?」




そこに翡翠の姿はなかった






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



─外─





『・・・チッ』




次は、京極屋・・・







ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



─京極屋─



蕨姫「アンタ人の部屋で何してんの?」




鬼の音だ






ドクン




ドクン







今後ろにいるのは





人間の"音"じゃない




声をかけられる直前まで全く気づかなかった




こんなことある?




これ上・・・上弦の鬼じゃないの?



音やばいんですけど



静かすぎて逆に怖いんだけど





蕨姫「オイ、耳が聞こえないのかい」

「わ・・・蕨姫花魁。 その人は昨日か一昨日入ったばかりだから・・・」

蕨姫「は? だったら何なの?」




ヘタ・・・








ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『ここかい』




騒がしい、嫌だ









「勝手に入ってすみません!!
部屋がめちゃくちゃだったしあの子が泣いてたので・・・」









『・・・分かった』

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Strawberry☆Angel.y(プロフ) - 冨岡さんの口調が変わるのは何故ですか? (2020年1月9日 9時) (レス) id: ac3f1c065a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*アメダマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/  
作成日時:2019年10月10日 16時

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