。 ページ6
toshimitsu side
俺はAが好きだ。
初めて会った時これが一目惚れか、と痛感した。
笑った時にくしゃっとなる顔。
怒って吊り上がる目。
子供向けアニメの映画で
ボロボロ泣いてしまうようなところも。
全部、全部、好きだ。
でも、中々俺の恋は実りそうにない。
その原因は目の前にいるコイツ。
オレンジ色の頭したうちのリーダー。
何にも知らずに呑気にアクビなんかして。
ケツかいてるコイツのことが、Aは
好きらしい。
ずっと。
俺と出会う前からずっと好きなんだと。
悔しいな、俺だったらあんな悲しい顔
させないのに。
他の女なんて見ないし、Aだけ
大事にするし。
でもそんな事言ったって、Aが好きなのは
てつやだからどうしようも無いんだけど。
――――――――
―――――
――
…
色々考えすぎてか、眠りが浅く、
早めに目が覚めてしまった。
コンビニに飲み物でも買いに行こうか。
車に乗り込み、近くのコンビニまで
走る途中でどうしてもAの声が聞きたく
なって、Aの番号へ発信した。
何度か電信音が鳴ったあと、スマホの
向こう側から絞り出したような声が
聞こえた。
『…としみつ？』
震えているような声。
泣いているのか？
雨音も聞こえる、外にいるのか。
「どうした？……なんかあった？」
少し間が空いたあと、雨音の向こうで
鼓膜を突き抜けた言葉が、俺の理性なんか
ぶっ飛ばして、Aの自宅付近へと車を走らせた。
『……としみつ、……会いたい』
お前のその一言だけで、多分俺どこにでも
行けちゃうわ。
重症だな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる - 最高です...続き待ってます！ (2022年2月18日 11時) (
レス) id: 61b78aff2e (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷大好き(プロフ) - ふぉーーー続きが気になる!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: 81eca2f435 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 乃亜さん» ありがとうございます、嬉しいです！ゆっくりですが、更新していきますので、よろしくお願いいたします (2020年11月8日 7時) (レス) id: e1f8560539 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年11月7日 4時) (レス) id: 8b5f6f1ca3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yui | 作成日時：2020年11月4日 15時
