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私が諸伏家に遊びにきた理由は至ってシンプル。

年に何回か諸伏家でお泊まり会が開催されるからである。




ただし今年は両親の仕事の都合もあって、お泊まり会を延期するか否か話し合った結果、何故か小学一年生の私が一人で長野まで行くことになった。何故。




いやぁ、流石に駅員さんには心配されたよね。「お嬢さん迷子かい?」って。



生憎明確な目的を持って彷徨いてたもんだから、前世のノリで「ご心配には及びません。一人旅なだけなので」とかなんとか言ったら、駅員さんの後ろに宇宙広がっちゃったけど。

これが所謂スペキャってやつ。






はてさて、そんな数多の試練を乗り越えて長野までやってきたわけだが。






わたくし氷室A、只今絶賛リアル小一に花札でボロ負けしております。




いやこいつ花札の引き強すぎんか???絶対ラッキーボーイだろお前????









「こいこい!」


「なんかむなしくなってきた……」









目の前の札はあんなにも充実しているのに、私の札はカスさえ揃わないんだが。

てか揃う前に向こうがバカつえー役を作ってくるんだが。



今回の試合も早速タン系は全部取られたし、猪鹿蝶を揃えようとしてもラスト一枚は向こう側。


月もさっき取られて向こうは三光が揃った上に、こんな絶望的な状況でこいこいと来た。




うーん、どう頑張っても負ける未来しか見えない。









「やったー!またぼくのかち!」



「おー、よかったな。オマエにかてるヤツはきっとそうとうなラッキーボーイだよ」


「でも、たかあきにーちゃんには、ぜんぜんかてないよ?」



「ありゃじげんがちがう」









景光のお兄さん、こと高明さんは色んな意味で超人だから仕方ない。




そういえば今日は高明さん居ないんだな、と思って呟くと、景光が今日は林間学校に行っていて居ないんだと教えてくれた。




そうかそうか、林間学校か。


人生二週目の風格がありすぎて忘れてたけど、そういや高明さんってまだ中学一年生なのか。



私もう中身は成人だと思って接してたわ。じゃなきゃ小一で高明さんなんて呼ばんわな。









「ねぇねぇAちゃん!もっかいやろー!」


「やめて、わたしのライフはもうゼロよ」









これ以上私をボコボコにしてどうするというのだ。



確かに最近の日常を考えたら百倍くらいマシだけども。


常日頃から重たい彼女ムーブされるよりは千倍くらいマシだけども。



別の方面からメンタル抉られるわ。









*→←4.ただの小学一年生



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(プロフ) - いつまでも続き待ってます。 (12月22日 23時) (レス) id: 2607c1000c (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 尊い、、、むり、、、これは尊すぎる好き (9月28日 1時) (レス) @page23 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 好きです!これからも無理せず頑張ってください!更新を楽しみにしてます (8月12日 15時) (レス) @page23 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
黒谷桃里(プロフ) - ウッッッッッ!!!!めちゃくちゃ好きです!!!!可愛い…… (7月11日 2時) (レス) id: eae39e15db (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - もう更新はしないのでしょうか? (5月18日 23時) (レス) @page23 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無糖 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年6月26日 16時

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