転生したはいいが、ガキ共からの逆ハーは望んでない【警察学校組】 (ページ14)

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3．望んでない逆ハーページ14

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＿＿＿＿＿＿嵐のような園児時代も過ぎ去り、待ちに待った小学一年生。

分かりきっていることを勉強するというのは意外と苦痛なもので、いっそのこと飛び級で高校くらいまで行かせてくんねーかな、なんて考えたりもしたが。

それでテレビに映るようなことになったら更に面倒臭いので、このまま大人しくクソガキライフを続けることにする。

さて、そんなわけでピカピカの一年生(笑)になったわけだが、私が通う小学校には当たり前のようにあいつらがいた。

家が近所だから分かっていたものの、若干面倒臭いと思うのは私だけだろうか。

初日から女子に囲まれていたあいつらを思い出してため息をついていると、廊下の向こうに件の人物達を見つけて、私のため息はより一層深みを増した。

「あー！Aちゃんみっけー！」

「みつけんなバカ」

「A！いっしょにきょうしついこーぜ！」

「やだ」

「はぁ？！なんでだよ！！」

この小学生になっても騒がしいこいつらは、ご存知の通り陣平と研二だ。

分かっていたけど同じ小学校に通うことになった。

因みに余談だが、航と零はこことは別の小学校で同じになったようで。

この前航に会ったときには「クラスに金髪の奴がいた」と報告され、零に会ったときは「あんな太眉初めて見た」との報告をもらった。

冷静に考えて互いに互いのこと認知し合ってんの面白すぎんか。

そして話を戻すが、なぜ私がこんなにもこいつらと一緒であることを憂鬱に思うのか。

それはこいつらの女子人気が“無駄に”高すぎるからである。

まだ入学して一週間しか経ってなかった頃に二人揃ってラブレター貰ってきた時は、本気と書いてマジで縁を切ろうか悩んだ。

いくら一度死んだことがあるとはいえ、痴情のもつれで死にたくはないんだが。

「なんでもなにも、べつにわたしじゃなくたって、ほかにいくらでもダチいんだろ？」

私と違って、研二は社交性が高いし、陣平の方も男子とは仲良いからな。

私から離れるには丁度いいタイミングだろ。

そうして思ったことを口にしただけなのに、突然研二に肩を掴まれたかと思えば、ハイライトの無い瞳がジッと私を見つめていて。

思わず息を呑むと、震えた声が私の名前を紡いだ。

「……なんでそんなことゆうの、Aちゃん」

「いや、なんでって……」

「もしかしてオレらのこと、キライになった？」

「は、はぁ？」

あまりにも飛躍した問いに、私は訝しむように眉を歪めた。

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