転校生がU-19の選手だったんだけど。【HQ】

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「あー…黒澤Aです、よろしく…」









バツが悪そうに言ってくるソイツ。




まあ、自分が何をしたのか分かってるから故の、態度なのだろう。


若利くんは何も言わず、ただAを見つめ、他の部員もそうしている。





……ただ、違うのが一人___五色工だ。









「Aさん！！！！！五色です！！！」


「うおっ……覚えてるよ、そりゃあ…」









そしたら、相変わらずのバカっぽさで…









「俺のスパイク見てください！！！！！」






「……へ？」

「こら工〜〜A困ってるデショ」









緊張していたAは、工のバカっぽさで少しずつ慣れてきたようだ。




と、そこに鍛治くんが言う。








「よし、着替えてきたらBチームに入れ」









……え？一緒に練習するの？









「……へーい」






「A練習するの？」「みたいだな」









+++









「おいA」


「ん？なに……ブヘッ」


「ドリンク、特別な」






「マネ入ったんだ…」「俺が誘った」









白布がドリンク片手にそう言った。







俺が転校する前は居なかったなあ……。







口調がきつく、とても女子とは思えない。
女子だけど、肉食系……？みたいな。




ゴクリと飲んでみると、まあ普通の味。







よくある、ミーハー気取りのマネじゃないし、記録とか応援とかしてる。

なんだかんだ言ってちゃんとしてるし、いいマネ取れてよかったんじゃないかな。







……口悪いけど。









「A」


「ん？(ていうか会って早々呼び捨て……)」


「アンタ、バレー上手いんだってね」


「あー…まあそうなんじゃないかな？」





「……なんで転校したの」「え？」









もう一回聞き返すと、彼女はタオルを俺に投げつけ怒り気味に答えた。









「強いのになんで転校したの！」


「えっと……なんで怒ってるの？」


「ここより強いとこなわけ！？」


「いや……あの……」









急にどうした。





そう困っていると瀬見さんが後から登場。


気持ちが荒ぶってるマネの頭にぽんぽんと手を置いてなだめる瀬見さん。









「それを気になってるのはお前だけじゃない」









そう言う瀬見さんの目付きは俺をしっかり捉えて離そうとしなかった。









++



風邪ひいたので更新遅れます！！

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