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現れたのは ページ5

『拓也君、近いよ』
「だって、Aに会いたかったやもん」
私がライブハウスに着くなり、拓也君は私の左側をキープする。
「それに……」
そう言いながら、私の目の前にいたあきら君を睨んだ。
「ん?」
「何でお前が先にAと喋ってんねん」
「俺は、文化祭の準備どうなってんかなーって聞いてただけやで?」
あきら君は得意気な顔をして拓也君を睨み返す。
今日は麻衣ちゃんがいないから、私が何とかしないといけない……。



そんな時だった。
楽屋の扉が開く音が響いた。
楽屋から出てきたのは、見たことのある金髪の男子だった。



『……GEN?』
「何でここにいるんだよ」
『えっと……』
「お前、何でそんなにオーラルと仲いいんだよ」
『そ、それは……』
「まさか、お前って拓也の……」
GENはゆっくり私に近づいてくる。



「GEN、ストップ!!」
GENは首もとを赤い髪の男子に捕まれ、楽屋に引き戻されていく。
「後5分で開演だから!」
「離せ!Aと話したい事が……!!」
「後でも話せるだろ!」
「嫌だーー!!」
楽屋の扉が閉まった。
ライブハウスのフロアが静まり返る。



「Aって、GENと知り合いなん?」
驚きつつ、あきら君が尋ねてきた。
『GENは私の幼なじみなの』
「え、じゃあ、まさか……」
『うん、前に話した幼なじみ』
あきら君は、戸惑いを隠しきれない様子だった。
「GENがAを見捨てたんか?」
拓也君の顔が怖い。
『……』
「あいつ……」




ライブ終了後、私たちは食事に行ったのですが、
まさか、そこであんな事になるなんて……。

【なかがき】→←フラれてない



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神吉ひなの(プロフ) - ほんとに更新お願いします。いいところで止まってしまっているので、、 (2017年8月28日 14時) (レス) id: 8d3e88b876 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - きたの赤身さん» いえいえ!こちらこそすごく楽しませてもらってます!作者さんの文才に感心しっぱなしです!!笑これからも応援してます!!(*´∇`*) (2017年3月5日 12時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - ふわりさん» コメントありがとうございました!凄い励まされたので更新頑張ります! (2017年3月5日 2時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いです!物語の世界に引き込まれました!!是非更新していただけると嬉しいです! (2017年3月2日 20時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - 月苺さん» ありがとうございます!KOUHEIさんをブラックキャラにしていいのかと思いながら書いていたので(笑)、気に入って頂けてるなんて嬉しいです!更新頑張ります!! (2016年12月16日 15時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きたの赤身 | 作成日時:2016年11月8日 3時

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