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30分 ページ32

Aと久しぶりに二人で歩いてる。
別に緊張する事じゃない。
幼稚園も学校も一緒に行ってたんだから。
二人きりなんて、慣れてるじゃないか。
『何か食べる?』
「そうだな……」
『たこ焼きあるよ』
Aに連れられ、教室に入る。
たこ焼きを二つ買って、向かい合って椅子に座る。



「学校楽しい?」
『うん。友達も出来たよ』
「あの後、拓也に何かされてない?」
『……何かって?』
Aは不思議そうな顔で俺を見る。
『拓也君って意外と優しいよ』
俺はそうは思えないけど。
「俺があの日言った事覚えてる?」
『あの日って、ファミレスに行った時?』
「うん。Aを好きなのは、拓也だけじゃないって。あれ、どういう意味か分かってる?」
胸がドキドキしてきた。
でも、言うなら今しかない。






「俺もAが好きって意味だよ」









Aは驚いていた。
『でも、私……』
「分かってる。本当はAの嫌がらせが止まったら告白しようって思ってたんだど、KOUHEIのせいでそれが出来なくて……」
『そうなの?』
「お前が転校してからずっと後悔してたんだ。あの日、俺が助けてればAとずっと一緒にいれたのにって」
『GEN……』
「もうAを悲しませるような思いはさせないって決めたんだ。拓也がいたとしても、俺はお前が好きだ」
Aの顔を真っ直ぐ見つめて、自分の思いをぶつけた。
この二人きりの時間がいつまでも続けばいいのに。








「時間切れですよ?お嬢様」







「拓也……!」
黒の燕尾服を着た拓也が、名前が座る椅子の後ろに立っていた。
「もう30分経ってるで?」
拓也はAを席から立たせ、手を握った。
「GEN、告白出来て良かったな」
「……聞いてたか!?」
一番聞かれたくない奴に聞かれてしまった……。
「でも、名前は俺の人形やからな?」
俺に微笑みながら、拓也はAと手を繋いで行ってしまった。





「俺の人形は誰にも渡さへん。特にお前にはな」

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神吉ひなの(プロフ) - ほんとに更新お願いします。いいところで止まってしまっているので、、 (2017年8月28日 14時) (レス) id: 8d3e88b876 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - きたの赤身さん» いえいえ!こちらこそすごく楽しませてもらってます!作者さんの文才に感心しっぱなしです!!笑これからも応援してます!!(*´∇`*) (2017年3月5日 12時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - ふわりさん» コメントありがとうございました!凄い励まされたので更新頑張ります! (2017年3月5日 2時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いです!物語の世界に引き込まれました!!是非更新していただけると嬉しいです! (2017年3月2日 20時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - 月苺さん» ありがとうございます!KOUHEIさんをブラックキャラにしていいのかと思いながら書いていたので(笑)、気に入って頂けてるなんて嬉しいです!更新頑張ります!! (2016年12月16日 15時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きたの赤身 | 作成日時:2016年11月8日 3時

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