検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:65,468 hit

気遣い ページ21

急いで教室を出て、玄関に向かった。
何で川上先輩が知ってたんだろう。
フォーリミと川上先輩って知り合いなのかな?
それよりも、泣いてる所を拓也君に見られてしまった。
きっと拓也君を傷つけてしまった。
彼に会わせる顔がない。



「おーい!水沢ー!!」



後ろから、昼休みにぶつかった先輩が追いかけてきた。
ヤマサキセイヤさんだ。
「お前、これ届けてくれたんやろ?」
ヤマサキ先輩は生徒手帳を出した。
「生徒会室に落ちててん。ソゴウに聞いたら、教室に届けに来てくれたって言うてて」
私、生徒会室を出る時に落としたんだ。
あの時、頭が真っ白で全然気付かなかった。
「わざわざ生徒会室まで届けに来てくれてありがとうな。……って、目赤いで?」
『……あ』
私は思わず下を向いてしまう。
「顔上げろって。理由は分かってるから。そりゃ、あんな事言われたら泣きたくなるよな」
泣いたってまだ言ってないのに……。


「水沢って、拓也と同じクラスなんやろ?拓也はどうした?」
『拓也君に泣いてる所を見られてしまって……』
「そうか。気まずくて会われへんか」
ヤマサキ先輩は、私の頭に軽く手を置いた。
「拓也を頼るのが嫌やったら、俺とか、先輩も頼ってええんやで?でも、ドロスはあかんからな!」
ドロスって川上先輩の事かな。
「よし!お礼したいから、これから飯行かへん?」
『でも……』
「今は拓也に会いたくないやろ?俺もメンバーと飯行く約束してるし」
『……はい、お願いします』






明日、拓也君に謝ろう。
何かあったのか、正直に話そう。
GENも問い詰めないといけないし。
私が何とかしないと。









翌日、拓也君は学校に来なかった。

俺にできること→←【なかがき3】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
140人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

神吉ひなの(プロフ) - ほんとに更新お願いします。いいところで止まってしまっているので、、 (2017年8月28日 14時) (レス) id: 8d3e88b876 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - きたの赤身さん» いえいえ!こちらこそすごく楽しませてもらってます!作者さんの文才に感心しっぱなしです!!笑これからも応援してます!!(*´∇`*) (2017年3月5日 12時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - ふわりさん» コメントありがとうございました!凄い励まされたので更新頑張ります! (2017年3月5日 2時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いです!物語の世界に引き込まれました!!是非更新していただけると嬉しいです! (2017年3月2日 20時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - 月苺さん» ありがとうございます!KOUHEIさんをブラックキャラにしていいのかと思いながら書いていたので(笑)、気に入って頂けてるなんて嬉しいです!更新頑張ります!! (2016年12月16日 15時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きたの赤身 | 作成日時:2016年11月8日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。