鬼札【鬼滅の刃】 参

壱百弐拾 ページ31

引き続き竈門炭治郎side


彼女はいつしかこんなことを言っていた。


＿＿＿“どんなに惨めでも恥ずかしくても生きていかなきゃいけないよ。


それが人間っていう生き物なんだから。


死者は帰って来ないから、いつまで経っても後ろを見てはいけない。”と。


本人は認めていないけど、柱になるまで義勇さんが


どれだけ自分を叱咤して叩き上げてきたのか、


どれだけ苦しい思いをしてきたことか＿＿＿＿。


でも、俺が義勇さんに何を言えるのか？


だけど・・・


だけど、どうしても一つだけ聞きたいことがある。


「義勇さんは錆兎から託されたものを、繋いでいかないんですか？」


義勇さんにこう言うと、義勇さんがはっとしたような顔になったが・・・


ピクリとも動かなくなった。


変な空気になってしまうし、もしかして義勇さんの心を傷つけてしまったのかな！？


どうしよう・・・？何をすれば・・・？


勝負で俺が勝ったら元気出して稽古しませんか？みたいな。


俺はまだ復帰許可おりていないから手合わせ的なこと、出来ないし。


そうだ！義勇さん寡黙だけど早食いなら喋る必要ないし名案だな！！


冨岡「炭次郎、遅れてしまったが俺も稽古に＿＿＿＿。」


「義勇さん、ざるそばの早食い勝負しませんか？」


我ながらにして良い提案かも！？


冨岡(なんで・・・？)


竈門炭治郎side end

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