鬼札【鬼滅の刃】 参

壱百拾陸 ページ27

竈門炭治郎side

「ごめんくださーい、義勇さーん。


俺でーす。竈門炭次郎でーす。」


・・・じゃあ、入りますー。」


冨岡「！？」


どうやら義勇さんが唖然してしまったようだ。


何かまずかったのかな・・・？


「＿＿＿＿ていう感じで、今みんなで稽古してるんですよ。」


俺は、義勇さんと向き合って、いままでの経緯をザッと説明する。


「俺あと七日で復帰許可が出るので、稽古つけてもらっていいですか？」


冨岡「つけない。」


「どうしてですか？


・・・じんわり怒っている匂いがするんですけど？」


冨岡「お前が水の呼吸を極めなかった事を怒っている。


お前は水柱にならなければならなかった。」


確かに水の呼吸を極められなかったのは悪かった。


「それは申し訳なかったです。


でも鱗滝さんとも話したんですけど、


使っている呼吸を変えたり新しい呼吸を派生させるのは


珍しいことじゃないそうなので・・・。


特に水の呼吸は技が基礎に沿ったものだから派生した呼吸も多いって・・・。」


冨岡「水柱が不在の今、一刻も早く誰かが水柱にならなければならない。」


ん？俺は聞き間違えたのか？


「？・・・水柱は義勇さんがいるじゃないですか？」


現に水柱は空席になっていないはずだ。


冨岡「俺は水柱じゃない。」


義勇さんはその場から離れ


冨岡「・・・帰れ。」


そう言った。

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