上弦の弐は僕の兄ですが何か？【鬼滅の刃】

弐拾漆話 ページ29

胡蝶「確か裁判の時、不死川さんに言っていましたよね。


『善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないから柱なんてやめてしまえ！！』と。」


竈門「はい・・・。」


胡蝶「実際に、私たち柱はそんなことを区別することはありません。


＿＿＿善良な鬼なんてほとんど見たことがないんですよ。


いたとしても、私たちは斬ってしまっている。」


しのぶの顔は月の逆光で余り見えなかったため、どんな表情をしているのかわからなかった。


胡蝶「柱の皆さんのほとんどは鬼に対して強い憎しみや怒りを持っています。


＿＿＿私もその一人です。


でも、Aさんが来てから少しだけ憎しみが薄らいだんです。


彼女は体を張って私たちの危機を救ってくれた。


彼女自身だって鬼舞辻無惨に狙われている人物なのに、上弦の鬼から守ってくれた。


だから、彼女は柱として認められているのです。」


竈門「・・・そうだったんですね。俺、あの人を誤解してしまいました。」


胡蝶「・・・炭治郎君。」


竈門「俺、謝りに行きます。」


胡蝶「・・・突然ですね。」←


竈門「・・・なんかすみません。」


胡蝶「ふふ、君と話していると心が安らぎますね。」


竈門「・・・？」


胡蝶「お願いがあるんです、炭治郎君。」

弐拾捌話→←弐拾陸話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す