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ペアが決まった人から帰る、ってことだったから、
さっさと帰っちゃおう、と思って席を立つ。
いや、ペアについては…不服ではあるんだけどね
先輩にわざわざ逆らうのも、と思って何も言わずに教室を出た
わたしが教室を出て歩いてると、慌てて森本先輩もついてくる
慎「ね、Aちゃん!ちょっと待って」
『なんですか?森本先輩。』
慎「せっかくペアなんだからさ、仲良くしよ?」
ほら、文化祭前とか一緒に仕事すんじゃん?
ってわたしの手首をきゅっと掴んで優しい顔を向ける
…わたしも森本先輩が嫌いだから避けてる、とかじゃなくて
勝手にSixTONESの取り巻きが怖いって思ってるだけで
それを理由に森本先輩の、お気遣い?を無下には出来ない。
しかも、もうペアにもなっちゃったもん。
たぶん仲良くなってた方がいいんだよね。
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『…仲良くします。森本先輩と仲良くしたいです。』
慎「ほんと?!森本先輩は嬉しいよ〜Aちゃん!」
『ふふ、それはよかったです』
慎「Aちゃんが笑ってくれてもっと嬉しい!
ね、森本先輩じゃなくてさ、慎太郎って呼んでいいよ!」
『え、っと、慎太郎先輩でいいですか?』
慎「いや、慎太郎でいいよ!呼び捨てがあれなら慎太郎くんでも慎ちゃんでも!」
先輩ってなんか遠い気してやだな〜、って、
ちょっと不貞腐れてる感じ
でもさすがに、って思って、慎太郎先輩って呼ぶことにしてこの話題を落ち着かせた。
夏休み前ラストの学校だったから、みんなもう帰ってて部活生しか残ってない学校。
慎太郎先輩と肩を並べて玄関まで歩いてるけど、
これも人がいないからできること。
校舎を出ても、駅までは必然的に一緒に歩くんだけど
同じ学校の人に見られないか少しどきどきしてる。
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作者名:Lala | 作成日時:2021年8月10日 1時