like a Flower (ページ11)

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慎「見えちゃったんなら話は早いね、行こ！」

『え、やです。』

慎「え、やなの？！なんで？」

『だって…特大陽キャ軍団……』

ほんとAちゃんの言葉選び面白いね、って笑ったあと

行こ？ってこっちを見つめる慎太郎先輩。

…ずる、その顔

別に慎太郎先輩を困らせたいわけではないし、

わたしが一瞬行けば終わる、と思って大人しくついて行く

近づくにつれてどんどん鮮明になる彼らの顔。

ほら、やっぱりじゃん、これが学校ならダッシュで逃げてた

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慎「つれてきたー！」

樹「ほんとにAちゃんじゃん、慎太郎嘘じゃなかったんだ｣

慎「嘘つくわけないじゃん！」

北「すでにそれが嘘ね。」

ジ「よかったじゃん大我！」

大「、はっ？お前さ」

優「分かりやすく照れんなよ！笑」

…わちゃわちゃしてて誰か何話してんのかわかんないな

慎「ね、Aちゃん、残りの夏休み俺らと遊ばない？」

『…え？』

突然の慎太郎先輩の発言にただ驚くだけ。だってこの６人とわたし、って滑稽すぎない？わたしがあまりにもガキすぎる。

『仲良しなみなさんの邪魔になりたくないので遠慮します…』

慎「なんで？Aちゃんがいた方がもっと楽しいよ｣

人数多い方が！ねえ！って前みたいな大きな声の慎太郎先輩

『まだ関わったことない方が多いし、』

樹「俺はずっとAちゃんと話したいと思ってたよ｣

ジ「俺も！気になってたんだよねーAちゃんがどんな子か！」

２人だけじゃなくて５人が一気に喋るから耳が壊れそう

…５人、っていうのは、京本先輩が何も話さないから。

『…それに、京本先輩、わたしのこと嫌ですよね？』

わたしが声を出すといきなり静かになる５人と、

えっ、って戸惑う京本先輩。

やばいこと言った？と思ったけど、田中先輩と高知先輩がめちゃくちゃ笑いだしてなんか不思議な空間に。

樹「そんなことねえべ？な、きょも」

優「Aちゃん、こいつAちゃんのこと…」

慎「こーち！まだ言わない！」

ほらきょも、って慎太郎先輩に言われた京本先輩は、

わたしの方を向いて何か言ってる。聞こえないくらい小さい声。

『…なんですか？』

大「嫌いじゃない、君のこと」

少しの沈黙のあと、

ほら！じゃあ決まり！って高知先輩。

…いや、決まり？わたしの意見は？

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