Agapanthus (ページ20)

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･JM

初めてAを抱いたのは僕。

昨晩以前に誰か相手がいたなら知らないけど、多分そうでしょ。

いっぱい印をつけといたけど、気づかなかったかな？

JM｢A、こっちに来て。｣

｢……。｣

JM｢来て。｣

ホソギヒョンに頬にキスされたくらいでそんなに赤くなってたらこの先もたないよ？

JM｢はい、じっとしててね。｣

鏡の前に立たせて、抵抗される前に素早くAのシャツを捲った。

｢や、め……！！｣

JM｢こら、ちゃんと前見て。｣

｢う、｣

顎をもって鏡に目線を向かせる。

｢あ、！｣

Aの目に入るのは、自分の体に無数についた赤い跡。

衣装に着替える間に気が付かなかったのかな？

鈍感なの？

JM｢昨日、僕らがいっぱいつけといたの。｣

｢……っ、｣

JM｢ちゃんと思い出してくれた？｣

つうっとお尻を撫でるとあからさまに震えて涙目になった。

JM｢きもちよかったよね？｣

｢っ、ちがう、｣

JM｢んー……？｣

NM｢ジミナ、その辺にしとけ。｣

ナムヒョンに止められて渋々離れるとAは腰が抜けたようにペタン座り込んだ。

TH｢A。｣

｢っ、｣

TH｢今日はヒョンたちの相手してあげてね。｣

｢は、｣

TH｢はい、これホテルのキー。｣

チャラ、と鳴らしてAの手に握らせるテヒョンア。

誰よりも恐ろしいのはこいつだと思うけど。

TH｢来ないと……この動画拡散するからね。｣

｢！｣

TH｢嫌ならちゃんと来てね。｣

｢そ…んなの、あなたたちだって……！！｣

僕らは昨日の時点で覚悟は決まってんだよ。

堕ちる時は一緒。

そういうこと。

｢そんな……っ、｣

ポロポロと涙を流すA。

いいね、そんな顔も好きかもしれない。

冷凍庫の氷を漁る音がして、ガサゴソと袋の中に氷を詰めるジョングガ。

JK｢この後予定あるんでしょ、多分。｣

｢……、｣

JK｢腫れちゃだめ。｣

｢う、ぶ……っ、｣

強引に目に当てるけど、顔小さすぎて完全に氷袋で顔が覆われてる。

ジョングガはAの手に袋を預けて頭を優しく撫でた。

その手に反応して、ぽてぽてしたで上目遣いするA。

｢っ！｣

どの瞬間を切り取っても可愛いくて、我慢できなかったのかジョングガが額にキスを落とした。

｢僕、もう、行きます……！｣

途中、色んなところにぶつかりながら扉に向かっていく。

僕たちは特別止めないで後ろ姿を見送った。

必ずまた、会えるよね。