第22話 ページ23
「ああ、そうだよ。もう必要なくなったから返すね。
じゃあ、また会おう。��Aちゃん�瓠�
アルワンダはテレポートで去っていった。
アルワンダがいなくなった後も、私は呆然と立ち尽くしていた。
このヤギの人形で何をしていた？
私は人形を入念に調べる。
人形からは、集中すると微かに魔力を感じとれた。
目の部分がカメラになっている事に気がつく。
それに、人形の中には音声を拾う魔力玉が埋め込まれていた。
…なるほど、これで�犁Г雖瓩里海箸鮹里辰燭里�。
してやられた。全く気づかなかった。
キャンプ地に戻り今のことを報告すると、2人ともが怒りと驚きで言葉を失っていた。
私たちはこれから、旧友と戦わなければならない。
それがどれほど残酷で悲しいことなのか、想像もつかなかった。
しかし、世界の平和の為には避けられない道だろう。
覚悟を決めなければならない。
次の日、私達は魔王城の入り口まで辿り着いた。
「絶対に…倒すぞ。世界を救うんだ」
そう言うジェイルの目は迷っているようだった。
私も、フーザも同じだった。
覚悟なんて決められるわけがない。
だが、歩みを止めるわけにもいかなかった。
扉を開けると、大広間に出る。
他に部屋はないようだ。
私達は慎重に進んでいく。
「何もないな」
「今のところはね。ジェイル、フーザ、油断しちゃダメだよ」
ジェイルとフーザは頷く。
しばらく歩くと、大きな階段が見えた。
その足元には誰かが立っている。
私達が警戒しながら近づくと、その人物は口を開いた。
「私の息子が世話になったようだな」
「貴方…アルワンダの父親なの？」
「あの子はもうアルワンダではない…魔王の力を取り込んだ、まごうことなき私の後継者だよ」
私達は攻撃態勢に入る。
こいつを倒さなければ、魔王の元へは進めなさそうだ。
「さぁ、憎らしく汚らわしい勇者どもよ。私に力を見せてくれ」
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猩々(プロフ) - パトさん» そのようにおっしゃっていただけて嬉しいです。この作品を読んでくださりありがとうございました。 (2021年3月19日 19時) (
レス) id: f5012a712b (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。終盤の段々狂っていく感じが凄くゾクゾクしました。読み終わってから設定キーワードを見て「こんなところにもメッセージが……」と感動しました。長文、駄文失礼しました。 (2021年3月17日 22時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猩々 | 作成日時：2020年11月6日 14時
