第17話 ページ18
「ここが…テラってやつなのか？」
「ええ、こちらの中に魔法陣がございます。では、私はこれで」
男は私達にぺこりと頭を下げると、寺から出て行った。
奥へ進むと、私達が住んでいる地域では見かけない、草のようなものでできた床に魔法陣が書かれていた。
私の家にある魔法陣と同じように、周りに魔力の結晶が浮いている。
ジェイルはおそるおそる魔法陣の真ん中に立つ。
すると、宙を舞っていた結晶がジェイルの身体に集まり、光りだした。
しばらくすると光が収まり、魔力の結晶が姿を消した。
フーザがジェイルに話しかける。
「…ジェイル、どうだ？」
「新しい攻撃技を覚えられたけど…いまいち実感わかねぇ。魔力の消費がでけぇから、試しに使うこともできねぇわ」
確かに、私の�犁Г雖瓩發屬辰弔泳榿屬任笋蕕覆韻譴个い韻覆ぁ�
そう考えると、勇者の力はそういうものなのかもしれないと思った。
「それじゃあ…なんだか締まらないけど、フーザの場所に行こっか？」
私の言葉に、2人は頷いた。
ジパングから北の方に歩くと、はらはらと雪が降ってきた。
ジェイルがガチガチと歯を鳴らしながら話しかけてくる。
「お、おい…目的地はまだなのかよ？」
「もう少しで着くはずだよ。頑張って」
寒さ対策のために上着を持ってきたが、この地域の寒さをなめていたようだ。
上着を着ているのにもかかわらず寒い。こんな寒さは生まれて初めてだ。
「ほら2人とも、着いたよ。この図書館が目的地だ」
「とと、と、図書館んんん？」
フーザの発言に、ジェイルが震えながら尋ねる。
「ああ、ここのはずだよ。入ろう」
「でもここ…人はおろかモンスターの気配すらしないよ」
「A、よく気がついたね。ここはもう廃墟なんだけど、魔力の性質の関係でモンスターも近寄らないらしいよ」
フーザが古代書を読みながら答える。
なんだか強力そうな魔力だ。
本好きなフーザは心なしかワクワクしているようにも見える。
「さぁ、入ろう」
フーザは楽しそうに笑った。
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猩々(プロフ) - パトさん» そのようにおっしゃっていただけて嬉しいです。この作品を読んでくださりありがとうございました。 (2021年3月19日 19時) (
レス) id: f5012a712b (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。終盤の段々狂っていく感じが凄くゾクゾクしました。読み終わってから設定キーワードを見て「こんなところにもメッセージが……」と感動しました。長文、駄文失礼しました。 (2021年3月17日 22時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猩々 | 作成日時：2020年11月6日 14時
