検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:11,063 hit

第15話 ページ16

「んじゃ、お気をつけください! 応援してます!」


ジパング近くの船着き場に着くと、船乗りが手を振ってくれた。私達も振り返す。


「それにしても…風が心地いいね」


フーザの言う通りだ。
暑くも寒くもないちょうど良いくらいの爽やかな風。どこからか風に乗って来るピンク色の花びら。

ジパングは素敵な場所なのだとすぐにわかった。


私達は地図を覗き込む。

「ロボットってどこにいるんだろうな?」

「船乗りさんが街を守ってるって言ってたし、とりあえず街に向かえばいいんじゃないか?」


地図によると、ここから少し歩いた所に大きな街があるらしい。
とりあえずそこへ向かうことにした。








「お、見えてきたぞ!」


ジェイルに言われて遠くを見ると、何やら見たことのない建物が見えてきた。
その近くにはピンク色の花を咲かせた木がたくさんある。あれが噂のサクラだろうか。


「あれがジパングの都市だね。それじゃ…うわっ!」


突然、フーザの足元に穴が空いた。
何かが上から降ってきたような跡だ。


「おい、あれ! ロボットだ!!」


ジェイルが指を指す方を見る。
遠くからゆっくりロボットが歩いて来ていた。


「あんな遠くから正確に僕を狙えるなんて…やっかいだね」


フーザが体制を立て直す。

私達はロボットに向かって駆け出した。


「ライザルク!」


私はロボットに向かって魔法を唱える。
巨大なロボットの身体を雷が囲い、襲う。

しかし、ロボットの動きは止まらなかった。

雷に耐性があるのか? ならば違う攻撃で攻める必要がある。


その隙にジェイルがロボットの足を斬りつける。

片足の腱を断つことはできたが、ロボット攻撃は止まらない。


「アイツ、魔法陣を書き始めたぞ! 強力な魔法かもしれない!」


フーザが叫ぶ。
かなりの大きさの魔法陣だ。あれを喰らったらひとたまりもないだろう。

だが幸い、ロボットの動きは遅い。今のうちに倒すしかない。


「ファイガル!」


炎の塊を呼び出し、ロボットにぶつける。

ガシャンと大きな音を立てて片腕が落ち、腹がドーナツのようになった。


「今だ、ジェイル!」


フーザが私を支援しながら叫ぶ。
ジェイルはロボットの身体をスイスイと登っていった。


「トドメだ!!」

第16話→←第14話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:ファンタジー , 名前変換オリジナル , たすけて! , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猩々(プロフ) - パトさん» そのようにおっしゃっていただけて嬉しいです。この作品を読んでくださりありがとうございました。 (2021年3月19日 19時) (レス) id: f5012a712b (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。終盤の段々狂っていく感じが凄くゾクゾクしました。読み終わってから設定キーワードを見て「こんなところにもメッセージが……」と感動しました。長文、駄文失礼しました。 (2021年3月17日 22時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:猩々 | 作成日時:2020年11月6日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。