心の傷 〜第一章〜【魔入間・魔d!】

11.怪我してる念子 ページ11

…ん…


…ここは…、


ﾊｯ、


…悪女さんに…お腹を殴られ…意識を失って…


やっぱり…あの人は黒だ。


勘を信じておけばよかったです…。


少しだけ痛む感情を押し殺し、


目の前を見る。


そこには…









にゃあ、にゃあぁ…









…念子？









怖い？怖いなんて、




 









思わないです。






『念子ちゃん、怪我してますよ？』


「シャーーーー！！！！」


『大丈夫、私が治しま』


ﾋﾟｯ





…頬を引っ掻かれた。


『大丈夫よ、もう怖くないからね、』


「ｸﾞﾙﾙﾙ」


『…私を信じて下さい。ね？』






…






「！……にゃあぁ」



『ふふ、いい子です。』


…この傷…とても痛そうですね.


…回復魔法、使いましょうか。


『家系能力、回復の歌声(レカウビリシンガー)』




怪我を治すと、念子ちゃんは幸せそうな顔をした。



…よかった。


…って、そうじゃない！



早く行かなければｯ！！




ﾋｭﾝ

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