2 デンヂムシ達 ページ3
ヨウ君は草むらを漁ってくると言い、そのまま別れた。
休憩を終えた私は、天文台の入口前でマーレインさんに会う。
昔ククイ博士と一緒に島巡りをしたという…それに、博士の親友らしい。
お近づきの印にハガネZをくれるなど、優しい人だ。
そして、私は天文台の中へ。博士はマラサダを食べ終えたであろうハウ君を迎えに行った。
「ホクラニ天文台はね、トゲデマルやデンヂムシといったポケモンに助けてもらいながら天体を観測しているよ。」
「デンヂムシがいっぱい…」
今からご飯の時間らしく、デンヂムシ達はマーレインさんの後に並んで外へと出ていく。室内にはトゲデマル1匹が残っている。
「…デンヂムシと仲良しなんだね！」
笑いかけると、トゲデマルはニッコリと笑い、クルクルと回った。
キャプテンのマーマネさんに会うために、天文台の中を歩く。自由に見たりしていいのか分からないけど、扉を開いて中へ入る。
そこに居たのは、オレンジ髪の男の子。
「目標接近…恐らく試練が目的だと思われ…」
「あ、ど、どうも…」
ぺこりと会釈をする。マーマネさんは軽く周りを見渡す。
「あの…デンヂムシは？」
「えっ？あっ、マーレインさんが…」
「あ……ご飯だ。デンヂムシ達食いしんぼなんだ。デンヂムシに助けて貰ってるから、ちょっと呼んできてほしいな。」
なんというか、喋りやすい訳でもなく、喋りにくい訳でもない。丁度いい感じ。
マーマネさんは試練の準備をするらしく、私はデンヂムシ達を呼びに行く事にした。
外に出ると、マーレインさんの前にズラリとデンヂムシたちが並んでいた。
「やあ！デンヂムシ達はご飯を食べてご機嫌ですね」
デンヂムシ達が一緒に鳴くと、マーレインさんは腕を組む。
「…まだ全部揃っていないね…Aくん、申し訳ないが残り3匹のデンヂムシを探してくれるかな？」
「は、はい…」
バス停前の荒地にいるらしいので、そこを探してみる。
「…何か埋まってる…」
「…ポケモンロト」
岩陰に埋まっているものを見つめると、もぞもぞと動いてデンヂムシが顔を出す。ご飯中って埋まってるんだ…
「こっちも…」
もう1匹も見つけたが、あと1匹が見つからない。あたりを見回していると、マーレインさんが歩いて来た。
「あの、1匹だけ…」
「んー、後はデンナナですね。いつもおかしな所にいるんだよ。」
9匹のデンヂムシにはニックネームがあり、デンイチからデンキューまでいるそうな。その内いないのがデンナナらしい。
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アオ - 新しい話ありがとうございます！何だろう、かなりシリアスな感じな筈なのにこのほのぼの感...。ハウ君とヨウ君は癒し系なのかな...？本当にこの2人のやり取りは大好きです！ (2019年7月14日 16時) (
レス) id: 8667d85b1f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - わぁあ！更新待ってました…！とても好きな小説なので今か今かと楽しみにしてました！mintoさんの生存確認ともに出来て良かったです！ぜひ体調にお気をつけてこれからも頑張ってください！！ (2019年6月30日 22時) (レス) id: 82351da6a8 (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - ユリさん» 大変お待たせ致しました…！応援ありがとうございます！ (2019年6月30日 19時) (レス) id: 202178676a (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年6月12日 18時) (レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - もちろんこれからも応援させていただきます！ (2019年4月20日 22時) (レス) id: c3f27a3751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minto | 作成日時：2017年12月5日 23時
