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ｽﾝｸﾞｱﾝ｢MRI、どうだった？｣
｢すっごい大きな音して怖かった｣
ｽﾝｸﾞｱﾝ｢そうだよね、MRIって磁気を使うから大きな音して怖いよね。頑張ったね｣
｢うん、｣
ｽﾝｸﾞｱﾝ｢AはCTは何度もしたことあるでしょ？｣
｢うん、ある｣
ｽﾝｸﾞｱﾝ｢MRIはね、CTが苦手な部位もしっかり見てくれるのね。
それで磁気っていうのを使うから大きい音がするの。
初めてだったのによく頑張ったね。
1発でできるなんて凄いね。
それで、A。
結核については分かる？｣
｢うん、何となく。
発作が起こって咳が始まれば肺がボロボロになって、血を吐いちゃう。｣
ｽﾝｸﾞｱﾝ｢そう……肺がボロボロになるってことは肺に穴があくってこと。
肺の中に血が入ったら想像を絶する痛みが来るって言われてる。
Aは肺に穴があるから結核だって思ったかもしれない。
それはね、僕たちにもわかんないことだから先生たち、何かあったら治してあげるからって言ってるの。
絶対大丈夫だとは言えない。
もし、結核だったらの話だけど、A、挫けないで頑張って。
頑張って退院出来たら、僕の地元に連れてってあげるよ。
そこで、退院祝いに美味しいみかん食べよ？｣
｢……なんでみかん？｣
ｽﾝｸﾞｱﾝ｢……美味しいじゃん｣
｢……美味しい、よ？｣
ｽﾝｸﾞｱﾝ｢……もう、分かったよ。
みかんでフルーツタルト作ってあげる｣
｢うふふ、ありがと。私頑張る。｣
ｽﾝｸﾞｱﾝ｢Aも結構単純だね｣
｢そお？｣
私は手元のジュースをもう一口飲んだ。
甘くて、優しい味がした。
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作者名：wzcl | 作成日時：2021年8月30日 14時
