４日目〈助言〉 ページ39
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怪我してるなら無理にとはいえないけど、と眉を下げる先輩からの提案は、
すぐにでも頷きたい内容だった。
でも。
どうしても、罪悪感が強くて。
会って、どんな顔をすればいいのか。
会う資格がないんじゃないか。
そんな考えが駆け巡って黙り込む俺の前で、先輩はしゃがんで目線を合わせてきた。
健「宮舘。俺は、お前らに何があったのかは知らない。面倒そうだし、知りたいとも思わない」
dt「......」
健「だけど、メンバーは違うだろ。これから先、10年...20年...ってずっと関わっていく仲間なんだよ。家族とも友人とも違う、だからと言ってただの仕事仲間とも割り切れない、大事な奴らなんじゃないの？」
先輩の言葉に、メンバー1人1人の顔が頭に浮かんだ。
デビューが決まって、こんな大事な時期に迷惑をかけるわけにはいかないと思っていた。
心配をかけまいと、繕った。
でも、それじゃ意味がないのかもしれないな...
健「ぶつかることもある。上手く話せないことも、距離をおきたい時もある。それでも、そばに居続けるのがメンバーなんだ。受け入れられるから、メンバーなんだ」
dt「...っ...はい、」
健「なんちゃって。もうすぐ25周年を迎える、おじさんからのアドバイス(笑)」
照れ隠しか、ニヤリと笑った健くんは、
冷めちゃったな、とお粥を持って部屋を出て行った。
阿部はまだ眠っている。これ以上、阿部が不安に襲われるようなことはしたくない。
......でも佐久間なら、大丈夫かな。
だてごめんね、佐久間。ケガ大丈夫?
だて俺らは無事だよ。だから安心して。
メッセージを送れば、すぐに返信が来た。
さくま怪我は大丈夫!2人も無事で良かった...
さくまいま何処にいるの!?
メッセージから佐久間の必死さが伝わってきて、それだけ心配をかけてしまったんだ、と後悔する。
でも此処は先輩の家だし、簡単に呼ぶわけには...
そう思って文字を打つ手が止まっていると、再び健くんが戻ってきて俺のスマホを覗き込む。
そして、パッと奪い取ると何かを打って返してきた。
dt「...え、」
健「此処の住所。坂本くんには連絡入れておいたから」
dt「......すみません、」
すぐ行く、と返事が返ってきた画面を閉じて、今度こそ、先輩(たぶん坂本くん)のお粥を頂くことにした。
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苺(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！次回更新たのしみにしております、お身体にはお気を付けてくださいね(*´-`) (2019年12月8日 12時) (
レス) id: 2b505c53ee (このIDを非表示/違反報告)
azuvixx(プロフ) - さっくんの優しさが現れる作品だなと思います。凄く続きが楽しみです！ (2019年11月24日 11時) (レス) id: 06f1cacbb4 (このIDを非表示/違反報告)
月の兎(プロフ) - 初めまして。まさかブイの面々が出てくるとは思いませんでした。ぶいすの担の私歓喜です（笑）続きも楽しみにしております！ (2019年11月21日 23時) (レス) id: 9b6fe057d4 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続きが気になります。 (2019年11月18日 9時) (レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)
美福(プロフ) - 更新の通知が来る度に凄く嬉しくてウキウキして見ています！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってくださいね！ (2019年11月17日 13時) (レス) id: 9e6bdd0fef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2019年11月11日 21時
