３日目〈何故〉 ページ24
.
佐久間に話をした翌日。
今はSnowManで雑誌の撮影のために集合してる。
なのに、なんで、
ab「何で来ないんだよ…佐久間…」
そう、佐久間が来ない。
昨日それぞれの家まで送ってくれた後、佐久間は真っ直ぐ家に帰ったはずだ。
嫁が待ってるって騒いでたし…(笑)
なのに、なんで。
mg「阿部くん何か知らないの？」
ru「確かに。昨日一緒に出て行ったよね？」
ab「えっと、ごめん…分からない…」
阿部がメンバーに言い寄られて、俯く。
背中側に回された拳が、ガタガタと震えていた。
一晩休めば落ち着くかと思ったけど...
まだ怖いのか…
nb「……涼太はなんか知らねえの」
dt「…ごめん」
iw「でも舘さんだってあの後すぐ出てったっしょ？佐久間と一緒だったんじゃないの？」
dt「……そうだけど」
メッセージを送っても返信はなく、電話をかけても折り返しがない。
寝坊、だったらいいんだけど...
……と、その時。
控え室の扉が開いた。
fk「！ なんだマネージャーか」
kj「あっ、佐久間くん知りません？」
新「佐久間さんは、病院に運ばれました...」
iw「…は？」
新人くんの言葉に全員が動きを止めた。
俺は、何だか嫌な予感と胸騒ぎがした。
だから今にもパニックを起こしそうな阿部に寄り添った。
fk「ぇ、なんで？状態は？」
新「大怪我ではないんですけど、頭を強めに打ったみたいなので、念のため入院するようです」
ab「っ…、」
阿部の手を握って落ち着かせる。
佐久間が怪我…
この嫌な予感が当たらなければいいけど。
スタッフさんと相談して、
個人ショットと佐久間以外のペアショットは撮影、残りの撮影とインタビューは後日に回すことになった。
このあとはYoutubeの撮影が予定されてたんだけど、
佐久間がいなかったら意味ないから当然中止。
すなわち、仕事はオフになったわけで。
fk「俺ちょっと様子見に行ってくるわ」
iw「ラウールは学校行くか？」
ru「……うん。心配だけど、行けるときは行かなきゃ」
これからどうするかをみんなが話し合っている中、俺と阿部は部屋の隅で立っているだけ。
佐久間がいない今、
みんなと気まずくて、
みんなが怖くて、
何もできなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1454人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苺(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！次回更新たのしみにしております、お身体にはお気を付けてくださいね(*´-`) (2019年12月8日 12時) (
レス) id: 2b505c53ee (このIDを非表示/違反報告)
azuvixx(プロフ) - さっくんの優しさが現れる作品だなと思います。凄く続きが楽しみです！ (2019年11月24日 11時) (レス) id: 06f1cacbb4 (このIDを非表示/違反報告)
月の兎(プロフ) - 初めまして。まさかブイの面々が出てくるとは思いませんでした。ぶいすの担の私歓喜です（笑）続きも楽しみにしております！ (2019年11月21日 23時) (レス) id: 9b6fe057d4 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続きが気になります。 (2019年11月18日 9時) (レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)
美福(プロフ) - 更新の通知が来る度に凄く嬉しくてウキウキして見ています！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってくださいね！ (2019年11月17日 13時) (レス) id: 9e6bdd0fef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おれんじ
| 作成日時：2019年11月11日 21時
