36-1 nb dt（Re.34） ページ38
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今日は通院日で、仕事終わりに病院へ行っていた。
1人で大丈夫だと言ったのに、心配だからと着いてきた翔太と2人で家路を歩く。
dt「…っい、」
nb「危なっ…、ったく気を付けろよ」
dt「ごめん…」
俺が居てよかっただろ？とドヤってくる翔太を「はいはい」と躱して、俺はまた自分の足で歩き出す。
足の骨に走るヒビは未だに繋がりきっていなくて、幾ら鎮痛剤を身体に入れようと不自由極まりない。
……仕事中は別として。
ふとしたこと、
例えば道端の石ころを踏んだり段差に躓いたりするだけで、思わず声が漏れるくらいには痛みが走る。
だから、普段ならほぼ無意識下で行っている、歩くという動作にも意識を向けなければならなかった。
nb「…涼太、赤」
dt「っあ、ごめん…」
赤信号の横断歩道を渡ろうとして翔太に腕を引かれるくらいには、注意力が欠如していた。
だから、油断しかなかった。
信号が変わったことを確認し、また慎重に足を踏み出した自分には、あまりにも周囲の情報が入らなさすぎた。
nb「おい涼太、……っ、止まれって！！」
dt「？ ちょっ…痛った…ｯ、」
幼馴染の叫ぶ声に足を止めると同時に、さっきよりも強く引かれた腕、そして後方に投げ出された身体。
そして、
左半身を車体に弾かれ、地面に転がる幼馴染の姿。
dt「翔太…？！」
nb「ってぇ…、ブレーキ踏む気もねえのかよあのじじい…ｯ、酔っ払いかっつーの…！」
幸い、身体を起こして走り去った運転手に悪態を吐く元気はあったようで、少しだけ安心する。
nb「っ！ 悪ぃ涼太っ、足平気か…？！」
dt「俺は大丈夫。翔太こそ…」
nb「だいぶ派手にぶつけられたけど、頭は打ってないしまあ行けんべ」
能天気な翔太に深く溜息を吐き、俺はスマホを取り出した。
確か今日は家に照も佐久間もいるはずだ。
さすがに俺も、仲間に怪我をさせてまで、これ以上無理して一人歩きしようとは思わない。
dt「――、照が来てくれるって」
nb「……平気なのに」
dt「違うよ。俺がこれ以上、歩いて帰るのが怖いだけ」
渋々うなずく翔太を連れて、今度こそ横断歩道を渡った。
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舞夜(プロフ) - リクエスト宜しいでしょうか。阿部ちゃんが急に不安になっちゃって佐久間だけに甘える話を読みたいです。いつも応援してます。これからも頑張って下さい。 (2020年5月11日 22時) (
レス) id: 4eafdf0209 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキー - リクエストお願いします！舘様が体調不良の中みんなの為にご飯を作っていて火傷してしまい、みんなに助けてもらうお話をお願いします。 (2020年4月25日 3時) (レス) id: e268878af5 (このIDを非表示/違反報告)
ちかりん(プロフ) - リクエストお願いします。深澤くんの体調不良で倒れちゃって、部屋にお見舞いの品が続々届く感じの話でお願いします。難しいようでしたら大丈夫です。 (2020年4月23日 17時) (レス) id: be1cc30b1b (このIDを非表示/違反報告)
niko(プロフ) - 舘様が全身に自傷行為をしてラウールに見つかってしまうお話をお願いします！ (2020年4月21日 23時) (レス) id: f87f8b0d6d (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ - 康二君が熱があり、甘えん坊、もっと寂しがり屋になってSnowManのみんながでれでれになりながら看病するのをお願いします！ (2020年4月19日 8時) (レス) id: 579ffd5296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年4月10日 21時
