不在着信 (ページ46)

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四十六件：curry ページ46

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先「班で各自カレー作りに取り組むこと～、分からないことあったら聞け～」

私と檜山くんは山頂へ無事到着し先にお昼の準備をすることに

「颯太たちが来たらすぐ食べれるように急いで作っちゃお！」

檜「だな、俺、米担当する」

「じゃあ、私お野菜とお肉切るね」

湧『せんせー！どうやんのーー！ライターないのー？』

湧が遠くで手こずってる間に

檜山くんは着火剤に火をつけて次々と薪を足して火をおこしていく

彼はなんでも器用にこなしてしまう、

私は隣で野菜を食べやすい大きさに切っていく

トントントン、

「檜山くん好き嫌いある？」

檜「ないよ」

「え～すごいね、私なんか人参でしょナスでしょ、それからピーマン、、」

檜「多いな笑」

檜「今切ってる人参、食べなきゃだめだからね」

「ん～考えとく！」

順調に野菜を切っていく

最後のボス”玉ねぎ”を前に気合を入れ直す

檜「玉ねぎ切ろうか？」

「ううん！私だってこれくらい切れるよ？？」

檜山くんにいいとこ見せなきゃ、

「痛てててっ」

無理だった模様、

玉ねぎが目に染みて目が開かない

ボスを前にして参りました

檜「ふ、染みた笑？」

「ん、」

檜「ちょっと代わって」

檜「玉ねぎは繊維に沿って切るといいんだよ」

目を瞑って静止状態のわたし、

檜「ふは、その顔ひどい」

シンプルに飛んでくる言葉に少し傷付くけど言い返す余裕もなく目を抑えて突っ立てる

黒『檜山なに泣かせてんだよ～』

黒田くんらしき人の声がする

檜「泣かせてねえって」

黒『ちゃんと守ってやれよ？』

またよく分からないことをいう黒田くん

檜「Aちゃん、大丈夫そう？」

「うん大丈夫そう、もう痛くない」

少し落ち着いて痛みも和らぎ再び作業に戻った

けれど切り途中だった玉ねぎは既に彼の手により敗北していた

切ったお肉と野菜を炒めて水とカレー粉を鍋に入れる

檜山くんは既に作業を終えていて隣で何も言わず私を観察している

「そんなにじろじろ見ないでよ」

私の心臓が持たない

檜「ごめん、俺代わるよ」

檜「ちょっと味見してみて、はい」

「うん美味しい！檜山くんも食べてみて！」

美味しさのあまり檜山くんの口に躊躇なく突っ込む

檜「うんま、！」

「ふふ、でしょ～？」

檜「ちょっと目瞑って」

「なに！こわい！」

ここにきてキス？？そんなくだらない妄想をする

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