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「まって、ちょんちゃんって何？」
「俺」
「翔ちゃん先輩？」
「そ、A、昔サ行が全然言えなくてさ。小学校あがったくらいにようやく話せるようになったんだよな」
ポンポンと頭を撫でられた。
恥ずかしいこと、相葉さんに知られちゃった。
翔ちゃんが言えなくて、ずっとちょんちゃん、ちょんちゃん！って……
「俺のこと、大好きな可愛い妹がさ。守ってくれたんだよ。嬉しいよりも、恥ずかしい。悔しかった」
「……」
「だから、それ以降絶対に俺が守ってやるって決めた。身長もAの方が高い時期あったけど、それでも」
「そうなんだ」
「A、どう見たって可愛いだろ？だから、変な虫もつかないようにって」
「うん、可愛いね」
「……お前が言うと別の意味に聞こえるけどな」
「あはは」
兄貴の独白に、相葉さんの「可愛い」に。
心臓がはちきれそうだ。
兄貴のそんな心情、ずっと知らなくて、多分反抗期くらいからずっと蔑ろにしてた。
「でも、それだけなら、多分こんなにウザい兄貴になってなかった」
「自覚あるんだね」
「……お前な」
「あはは、それで？」
「……事故があって」
「事故？」
事故、と言われて思い出すのは、小学校の時の自転車と衝突した事故。
でも、別に大事じゃなくて、足にちょっと傷が残ってるくらい。
「……小学校の帰り、一緒に下校してて。俺が、ちょっと目を離した隙だった。Aが、角を飛び出してきたチャリに轢かれて」
「え」
「吹っ飛んだんだよ、軽くて。んで顔とか足とか、ケガして」
「傷、残らなくてよかったね」
「……そう、なんだよ。そうなんだけどさ。一緒にいて守れないって、何だよって。俺が守るって決めただろって」
「……」
「だから、Aが遊び行くって言った時は絶対にチャリで送り迎えしたし、免許も18なったらすぐ取って車も親父ので練習して、大学生になっても絶対送ってやったし」
兄貴が毎日、大学まで送ってくれていた理由をこんな時に知る。
私を、危険から守ってくれていた。
……どうしてそこまで。
「……大学生になってまでさすがにウザいのは分かってんだよ。でも、どうしても、小学生からこの癖が抜けない。妹離れ出来ないんだよな、コイツはとっくに兄離れしてんのにさ」
兄貴の自嘲的な笑い声が聞こえる。
それに、被せるように。
「ねぇ、翔ちゃん先輩ってもしかしてAちゃんのこと好きなの」
相葉さんが、言った。
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cori(プロフ) - ともさん» ともさん〜！そうですね、どんな気持ちでいたんでしょ……相葉さんは優しすぎるんですよね、何でも…… (2019年9月21日 20時) (
レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - いやー切ない！切なすぎる(>_<)相葉ちゃん…どんな気持ちでいたんだろう？ (2019年9月21日 1時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - 翔成さん» 分かります私もサキちゃんとニノがお似合いだと思ってます…！一つお伝えしたいのはこの話はみんな優しいってことでみんながみんな他の人のことを考えてあげてる気がします…今回の相葉さんの言葉もそうなのか…それとも…また更新お待ちください笑 (2019年9月14日 16時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - さら☆さん» さらさん葉担なのですね？！ふふ、確かに相葉さんは優しい、でも妹ちゃんのこととなるとちょっと黒相葉さんが出ている気がして…今回のことは優しさからなのかそれとも！まだまだ話は折り返し地点なのでこれからどう奪う？逆転？それともこのまま…お楽しみに笑 (2019年9月14日 16時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ともさん» んふふ、そうですね…いつからなのか好きだったみたいです…相葉さんとどうなるのか…！もう全部頭の中にある身としては明かしたくてしょうがないです！笑 (2019年9月14日 16時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年6月5日 18時
