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途中であぁ、やっぱりそうかってなる。
この道の先には、あの。
ピッと軽快な音がして、ガチャンと重い開錠の音がした。
私がこの間、潜り込んだ場所。
裏口のドアだ。
あの日、このドアは開いていた。
こんなセキュリティがついているのに、どうして開いていたんだろう。
謎だ。
でも、松本さんはここに案内してくれた。
「ここね、今日はバーの営業だから12時まで」
「はい」
「週に２回、火曜と金曜はナイトミュージックのイベントやってっからもう少し遅いんだけどね」
そう言われて通されたのは、あの日、入れなかった場所。
あの時気付かなかった、カウンターや、小さな２人掛けのテーブル。
あの日松本さんが立っていた場所はカーテンのようなもので存在が隠されている。
営業後のこの時間、今はもう誰もいない。
私と松本さんだけの声が、フロアに響く。
「ここはどこでしょう？」
松本さんに通されてカウンターに座る。
ニヤリ、松本さんの口角が上がる。
「どこって……」
「知ってるくせに」
「え？」
知ってるくせに？
どういうこと？
驚いて、松本さんの顔を見る。
「ごめんね、今まで黙ってたけど、知ってた」
「え」
「ゼミがあった前日……雅紀とメシ食ってAちゃんに偶然会った前日」
「……」
「ここで、Aちゃん見た」
うそ。
あの日、私が松本さんに一瞬心を奪われた日。
松本さんも、私に気付いたんだ。
「おれDJやってたんだけど。観た？」
「……」
「ま、そこはいいか。雅紀にさ、連れ出されてたでしょ」
「……はい」
「くく、入っちゃダメだよ？不法侵入だからね？」
「多分雅紀とかがドリンクの搬入で裏口のドア無施錠にしてたんだと思うけど」って松本さんは笑った。
この、少し暗い照明の中、松本さんの顔がいつもより妖艶に見える。
それはまるで、あの日のように。
「最初誰だって思ったけど、つか暗くてあんまり見えなかったけど。次の日すぐ分かっちゃったよ」
「そうなんですね……」
「色々、イジワルしてごめんね？」
ポン、と隣に座る松本さんが私の頭を撫でた。
相葉さんの手の感じとほんの少しリンクして、何故だかじわぁと涙腺が緩む。
「Aちゃんがあまりに可愛いからちょっとからかっちゃった」
「からかわないでください」
「はは、うん、そうだね、楽しんじゃった」
松本さんは、そう笑うけど、私まだここに連れてきた真意、聞いてません。
松本さんはふぅと小さく息を吐いた。
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cori(プロフ) - ともさん» ともさん〜！そうですね、どんな気持ちでいたんでしょ……相葉さんは優しすぎるんですよね、何でも…… (2019年9月21日 20時) (
レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - いやー切ない！切なすぎる(>_<)相葉ちゃん…どんな気持ちでいたんだろう？ (2019年9月21日 1時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - 翔成さん» 分かります私もサキちゃんとニノがお似合いだと思ってます…！一つお伝えしたいのはこの話はみんな優しいってことでみんながみんな他の人のことを考えてあげてる気がします…今回の相葉さんの言葉もそうなのか…それとも…また更新お待ちください笑 (2019年9月14日 16時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - さら☆さん» さらさん葉担なのですね？！ふふ、確かに相葉さんは優しい、でも妹ちゃんのこととなるとちょっと黒相葉さんが出ている気がして…今回のことは優しさからなのかそれとも！まだまだ話は折り返し地点なのでこれからどう奪う？逆転？それともこのまま…お楽しみに笑 (2019年9月14日 16時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ともさん» んふふ、そうですね…いつからなのか好きだったみたいです…相葉さんとどうなるのか…！もう全部頭の中にある身としては明かしたくてしょうがないです！笑 (2019年9月14日 16時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年6月5日 18時
