＊ ページ3
「か、わい」
そう部長が私の胸元を見て言ったから、自分の今の状況に気付く。
ひぃ！
胸元がスースーする！
「んんん！」
「何？ちょっとは期待してたの？」
つぅ、と胸元にキスを落とされて、あぁ、これはブラのこと言ってるんだな、って。
期待、していたかしていなかったかと言われれば……
「んぅ」
「くく、してたのね」
胸元から上目遣いてそう優しく言うから、恥ずかしくなって体温が上がる。
顔は優しいのに、声も優しいのに、目だけはこれからを予感させる目をしていて。
「残念だけど、恥ずかしいだろうから」
そう言って、いつの間に見つけたのか寝室の照明をリモコンで消した。
代わりに枕元の小さな照明のスイッチを押す。
うっすら、部長が浮かび上がる。
あぁ、いよいよ。
「はい、解放ー」
そう言ってようやく手を口から離してくれる。
「は、はぁ、」ってマラソンを走った後のような息遣いをしてしまう。
すっごく苦しかった。
部長をキッ、と睨もうをする、と。
「……！」
部長が、私の唇が当たってただろう場所を、厭らしく舐めていて。
「な、」
「んー？」
そのまま、またキスをしてくれる。
ようやく酸素を受け入れることが出来たのに、また私の唇はそれを受け入れられなくなる。
部長のその手元が、今度は私の太ももをゆるりと撫でる。
腰が少しだけ、浮き上がった。
「さく、」
「なぁ、A」
「え、はぁ、」
「好きだよ」
「んぅ、」
「Aは？」
「ん、好き、」
部長の、大きな目が少しだけ、うん、私から見えるのはほんの少しだけ、潤んでいること。
気付かないフリをしてあげる。
だって見間違いかもしれない。
だって、……今、部長の顔、私からはしっかり見えない。
「ん、」
「……そろそろ、いい？」
「はい、あ」
「ん？」
「アレ……」
「くく、今日は俺も準備万端な男だから」
いつかは、それだとキモいだろ、って言ってたくせに。
「んふ、キモい」
「……お喋りな口だよなぁ、もっかい塞いでやろうか」
「ふふ、塞げるもんなら」
「言ったな」
そう言ってまた手で私の口を押えようとするから。
私から、部長の唇を奪う。
「手じゃなくて、こっちで塞いでください」
「……」
「照れたー！」
「うっせ、その減らず口、後悔させてやる」
「へ？」
……本当に後悔させられたのは、悔しいから黙っておこう。
でも、部長からの愛と、私の気持ちは、間違いなく同じ温度だった。
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cori(プロフ) - Yuriさん» いつもありがとうございます！そろそろ帰国してほしいなーと思ってます笑 次移行しますのでもう暫くお待ちください！ (2019年6月4日 7時) (
レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！翔くんが帰国するお話が気になります！更新、待ってます！ (2019年6月4日 4時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - kaz2nsariさん» はじめまして、コメントありがとうございます！ニヤニヤしていただけたとのこと、とっても嬉しいです…！早く帰ってきてもらわないと、まだ書きたいことたくさんあるので…！また覗きに来てくださいね〜！ (2019年5月28日 0時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
kaz2nsari(プロフ) - はじめまして！読ませていただきましたが、終始ニヤニヤが止まりませんでした！！翔くんがNYから帰ってきたあとのお話が気になります！！ドキドキ。。 (2019年5月27日 19時) (レス) id: f127e1252b (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - きみきみさん» こちらにもコメントありがとうございます！名前呼びをしてみました。仕事以外で部長と呼ぶとすこぶる怒ります笑 いつかのニノさんで言ってたことを言わせてみました。絶対履いてると思います笑 また来てくださいね！ (2019年5月22日 17時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年3月26日 19時
