＊ ページ35
「A」
昨日の情事を少し思い出してんふふって笑ってた私に、愛しい人の声が聞こえた。
目を開けると部長がこちらを見て同じように笑ってる。
「なーに思い出し笑いしてんの」
「なっ、お、違います！」
「本当か？顔少し赤くなってるけど」
「なってないもん」
「はっ、俺はちょっと思い出してさっきニヤけたけどな」
「え」
「昨日のA、可愛かった。何か俺の言うことに従順だったし？あぁ、可愛いのはいつもだけど、余計に」
「っ……！」
「スゲー可愛かったよ」
そう言って朝から破壊力抜群の顔をして、私の後頭部を自分の胸に寄せた。
「おはよ、A」
「おはよございます……」
「ふはっ、もっときちんと返事しろって。何恥ずかしがってんの」
……部長が朝から甘いから！
これもいつものことだけど！
「な、今日は車で出るんだけど、ちょっと時間に余裕があるんだよ」
「え？どこかに寄るって……」
「うん、それ車で行くから。んで戻ってきて公園に行こう」
「はい」
「だから、時間があんの」
「はい？」
「ちょっと朝から刺激が強いんでね、その顔も、そのさっきから俺の体に当たってる胸も」
「！？」
「俺のも準備万端なんで」
「ひゃっ！ちょ、ちょっと！当てないで！」
「生理現象……と言いたいけど、可愛いAが悪い」
「悪くなっ……」
むんず、と頭を引き上げられて朝に似つかわしくない深い、蕩けそうなキス。
部長の手が私の身体を撫でる。
撫でられるだけで、昨日のことがハッキリと脳内に蘇る。
「朝メシにするか」
それ、部長だけの朝ごはんじゃないですか……
昨日と同じように愛されて、二人でシャワーを浴びて、さっきのを朝メシにするとか言ってたくせに「腹減ったー」って言う部長に簡単に朝ごはんを用意して。
久しぶりに部長とのデートだ！って浮かれた私の準備の遅さにも、部長は何も言わずに待ってくれていて。
私のおめかしを見て「可愛い」って言ってキスしてくれるから、部長の唇にうつった口紅を親指で拭きとった。
そしたら何故かちょっと照れた部長に、「可愛いは何も考えずに言うくせに」って言ったら「は？思ったこと口に出しちゃいけねぇのかよ」って言うから、今度はこっちが照れてしまって……
「バカップルですねぇ」
「違うだろ。ほら、ちゃんとシートベルトして」
「しましたっ」
「うわ、えろ」
……やっぱり部長の方がオコチャマですよね？
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やっち(プロフ) - こんにちは。読ませてもらいました。甘甘翔くん大好物です。大好き (2021年10月30日 16時) (
レス) @page49 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - emさん» ありがとうございます。私もこんな職場憧れます…！夢が詰まってます笑 また少しずつ戻ってこようと思います。またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ミントモモさん» ありがとうございます。少しずつですが戻ってくる予定です！またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます。少しづつですが戻ってこようと思います！また、他の作品も読んでいただけると嬉しいです(^^) (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 懐かしい面々が出てきて、楽しかった。ニノのスーツの値段！あの数字だけが、探せなかったあの時…笑。お、おう、と押され気味に返事するニノ。マキちゃんらしいプロポーズ。可愛い2人。短編ゆっくり待ってるね。 (2020年8月31日 20時) (レス) id: cd6d41f823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年9月7日 18時
