【Episode 4】impression【ルーナ】 ページ5
「(私は…1番隊かー)」
1番隊唯一の救済の城となった少女、ルーナ・イロウエルは、どうでも良さげな気だるげな顔で知り合いの魔導志と駄弁っていた。
因みに彼女はネロ・ナサニエルと言って、ルーナとはそこそこ仲が良い。
「じゃ、そろそろ行くねー！」
ルーナはネロを置いて指定の部屋へと向かった。
正直、何を話したのかなんて覚えていなかった。
そんな余裕は無かったからだ。
彼女は、飄々とした態度とは裏腹に神経を張り詰めさせていた。
もし、自分のせいで仲間が危険に晒されたら。
もし、役立たずだと思われたら。
もし、もしも、…嫌われたら。
そうならないようにしなくては。
「(大切なのは第一印象…。明るくて頼れそうな人でいなきゃ…)」
1番隊でうまくやっていけるように。
ルーナは今日からやっていく仲間の一人、エラ＝キルヒナーに声をかけた。
「あのー…」
驚いたように振り返るエラに、自己紹介した、
…思いっきり明るく。
「はじめまして！ルーナです！エラさんと同じ1番隊配属になりました！よろしくお願いします‼」
「え、ええ…よろしくね」
ルーナの気迫に押されたのか、半歩後退したエラ。その様子に、ルーナは焦った。
「(あれ…一発目からやらかした？ど、どうすれば…)」
考えれば考えるほど思考は渦の中へ吸い込まれ、どうしたらいいのかわからなくなる。
「(前途多難…)」
彼女の糸のように細いメンタルは、既に切れそうになっていた。
.
【Episode 5】wind 【エラ】→←【Episode 3】humming【フレア】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いむさ(プロフ) - すみません。10話を少しだけ修正させていただきます。 (2018年6月9日 21時) (
レス) id: 28973cd94a (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪斗(プロフ) - お二人とも更新ありがとうございます。 (2018年6月9日 15時) (レス) id: ff2389681c (このIDを非表示/違反報告)
冬霞 六花(プロフ) - 冷泉 雪斗さん» 更新終わりました (2018年6月9日 15時) (レス) id: b8417422b5 (このIDを非表示/違反報告)
冬霞 六花(プロフ) - 冷泉 雪斗さん» 宜しくお願い致します (2018年6月9日 14時) (レス) id: b8417422b5 (このIDを非表示/違反報告)
冬霞 六花(プロフ) - 冷泉 雪斗さん» 更新させて頂きます (2018年6月9日 14時) (レス) id: b8417422b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冷泉 雪斗 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年4月21日 21時
