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51話 ページ8

銀時side

おいいつになったら目ぇ覚ますんだ?
早く目ぇ覚まして俺に笑顔を見せてくれよ

「旦那ここ毎日来てるな」

そいつはそう言いながらフルーツがたくさん入ったバスケットをおいた

「そんな顔してたらAさん起きた時驚くな
早くその泣きっ面どうにかしろ」

そうか俺…泣いていたのか

「そうだな一ノ瀬くん」

「早く元に戻って帰ってこい
Aさんにその馬鹿面見せろよ」

「お前もしかめっ面すんなよ」

「あぁ」

まさかストーカーくんに背中押されるとはな
病室を出ようとしたらそこにはマヨネーズと生クリームの入った袋があった

「土方くんか」

Aにマヨネーズ押し付けんなよ

「こんなところにいたとはねー
それより土産にマヨネーズってお前どういう神経してんの」

「生クリームも入れておいただろ」

「ちゃんとあいつに届けてやれよ
お前はツンデレかコノヤロー」

「ツンデレじゃねぇよ」

「それよりあいつのこと分かったか」

「あぁ荒川拓也攘夷党の主力メンバーのうちの1人だ
最近入ったらしくだがその腕はすごいと言うらしい」

「そりゃそうだろ
あのAがボコボコにされてんだ
俺でも勝ったことねぇつぅのに」

「他にも小さい頃に親を亡くしそこからは姿をくらませていたらしい」

Aが言ってたやつか

「あとAの刀が取られた」

「そんなにその刀は珍しいのか」

「さぁなそれはAに聞いてくれ
じゃぁ俺はパフェ食べてくるわ」

「そうか」

もう糖分きれそうだしAは目ぇ覚まさねぇし

「聞いた?あの真選組の人」

「聞いた聞いたたまにうなされて暴れだすんでしょ」

それって夜桜か?

「それに目の色が青と赤が混じったような色らしいね」

クソっ気になるじゃねぇか
仕方ねぇパフェは諦めていちごオレ飲むか

「旦那Aさんが!」

「何!?」

起きたのか?

『離して!早く…早く刀返してもらわないと』

そう言い暴れるA

「山南さん落ち着いてください」

『それか…僕を殺してくれ』

Aが乗っ取られると思って俺は走り出した

「万事屋!」

『は…やく!』

「そんな苦しそうな顔するな」

『……』

「おいお前ら逃げろ!」

『…あーあせっかく主が俺に足掻いていたというのに』

「お前は…夜桜か」

『あーそうだそれより俺の刀はどこだ?』

「さぁな」

『まぁ検討はつくがな』

そう言いAの体を借りているそいつは窓から飛び降り屋根の上を走っていった
不覚にもヅラみてーだと思ってしまった

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2018年7月24日 17時

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