56話 ページ13
今は二徹が終わって書類もだいぶ片付いてきたころ
「姉貴とっつぁんが来やした」
『は?』
「とっつぁんAちゃんAちゃんうるさいんでさぁ
姉貴は今仕事の書類整理してるってのに」
『半分くらい君のだけどね』
そう嫌味を込めて言う
というかなんで今来るの!?
お願いだから寝させろよ
すると総悟に手を引かれた
「とっつぁん姉貴連れてきやしたぜぃ」
「おーよし、Aちゃんを一目見ることができたし近藤行くぞ」
『ちょっと待てよ』
「え、Aちゃんお怒り中!?」
『松平さんあんた何しに来たの』
「色々あったんだよ」
『…ふーん』
「なに!?もしかして俺らがなにかしたってことバレてる!?」
まぁ大体はわかる
多分総悟が言ってたやつだろう
とうとうあの人達やっちゃったか
となると近藤さんと松平さんは……
まぁそんなことじゃないって思っておくか
『気をつけて下さいね』
「あ、あぁ」
そして僕は部屋に戻って残りの書類してしまおう
早く寝たいし
「ここが真選組総長の部屋か」
「やはり女隊士のようだ
匂いが女子だな」
「噂は本当らしいな」
「早く本人見つけるぞ」
そう聞こえてくる2人組の会話
僕は直感的に逃げないとと思い向きを変える
するとそこには
「やぁ真選組総長山南A」
『お前はいやお前らは誰だ?』
そう僕が言うとそいつはただの海賊だと言った
『春雨か?』
「よく知っているな」
『まぁね僕はお前ら春雨いや天人が嫌いでね』
「流石攘夷志士夜桜だな」
『その名で僕を呼ぶな』
「そんなに怖い目をするな
俺はただ交渉しに来ただけだ」
『交渉?』
「あぁ俺らの大将がお前のことを気に入っちまったみたいで」
『それってどういうこと?』
「お前をさらいに来た」
『あらあら海賊らしい一言ですね
ですが僕も真選組総長だ
簡単にさらわれる訳にはいかない』
「俺はひとりじゃないんだぜ」
『3人だろ』
「いいや5人さ」
上から飛び降りてきた春雨の天人
するとそちらに気に取られ部屋から出てきた2人組に何かを嗅がされた
『な……にを』
「ちょいと薬をもらしてもらった」
そして僕の意識は遠のいた
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作者名:唯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2018年7月24日 17時