群青の眼。

6　成人。 ページ6

「……」





歩き続け15分程で、自分の家に着いた。
菅田君に、白雪君のブーツを脱がして貰い、リビングに入る。
冷房はかけっぱなしだったから涼しい。





「あ〜……。涼しい〜」





「白雪君、寝かせとくよ」





「うん。宜しく。ありがとうね」





俺の部屋に入り、ベッドに白雪君を下ろす。
深い眠りについている様で、寝息をたてていた。





「どう？まだ寝てる？」





「ぐっすりね」





前髪をかきあげると、長い、まるで少女みたいな睫毛が見える。
とても、成人男性とは思えないほどだ。





「……よし。菅田君。まだ呑める？」





寝室を後にし、キッチンにある冷蔵庫に
手を掛ける。





その冷蔵庫の中には、酒、酒、酒。
そして、いつのか分からない味噌。





基本的に、俺は呑めれば良いのでツマミは買わない。夕飯も外食。
そんな生活のため、いつの間にかこうなってしまった。





「……玄師も大概やなぁ…」





菅田君に呆れ顔をされる。
だが、無視。
今は酒を飲みてぇ。





「良いじゃん。呑むでしょ？」





「おう。一本ちょーだい」





「ほい」





菅田君の方に、缶の焼酎を投げる。
ちゃんとキャッチしてもらえたようだ。




「乾杯」





俺達の夜は、まだ終わらないらしい。

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