4 微笑。 ページ4
「ほら。もっと食べろ!」
「嫌……無理ですって。菅田さん、自分がそんなに食べられないって、知ってるでしょう?」
机には煮魚やサラダ、刺身といった
沢山の料理が並べられている。五人前位だろうか。
菅田君はもう、ほんのり酔っていて、少ししかご飯を食べていない白雪さんに勧めるが断られ、断念。
今は一気にその料理達を、ガツガツと食している。所謂、やけ食いだ。
「(でも、確かに白雪さんは、ちゃんとご飯を食べた方が良いかもな。)」
まぁ、自分も言えたことではないが。
「……米津さんは、テレビで歌を歌うと言う行為って、抵抗ありますか?」
白雪さんは、急に俺に向かって言った。
「そうですね……。あまり好きではないです」
「そうですか。実は私も嫌いなんです。…あと、敬語外しても、大丈夫ですよ。米津さんの方が年上なので」
「あれ?何歳でしたっけ」
「21歳なんです」
そう言って微笑む彼は、大人びていた。
何だか気恥ずかしい気持ちになり、
ゴクッと一口、酒を飲むと、氷が音を立て唇にあたった。
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めろにー - 文章の感じ?が凄い好きです!更新頑張ってください! (2020年3月8日 1時) (レス) id: 322030aa25 (このIDを非表示/違反報告)
黒井 屑(プロフ) - 梟さん» 訂正させて頂きました。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月11日 20時) (レス) id: 3248997e70 (このIDを非表示/違反報告)
梟 - 支度。の最後らへんの「世話しなく」が多分「忙しなく」だと思います。違うかったらごめんなさい (2019年11月11日 20時) (レス) id: 0632cd1f3c (このIDを非表示/違反報告)
梟 - 黒井 屑さん» 「え、右利きって伏線あったっけ……」と1話から見直してしまいました… 小説のこともありがとうございます! (2019年10月23日 18時) (レス) id: 0632cd1f3c (このIDを非表示/違反報告)
黒井 屑(プロフ) - 梟さん» 楽しみにして頂いて有り難う御座います。失明はドキッとしますよね。米津さんの、キャラ崩壊が凄まじい小説ですがこれからも宜しくお願いします。(貴方の小説楽しみにしています…) (2019年10月22日 22時) (レス) id: 3248997e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒井屑 | 作成日時:2019年8月4日 13時