頼みごと ページ16
「あ、もうこんな時間だ」
阿紀さんが時計を見て、私たちは外を見た。
「もう帰らねぇとな」
「じゃあね、朝日」
「うん!みんな、またね〜」
阿紀さん、湊と順番に病室から出て、私が出ていこうとすると、
「夕日!」
「?わわぁっ!?」
朝日に病室へと連れ戻された。
「急にどうし──」
朝日は私の口元に紙を押しつけてきた。
そして、小声でこう続けた。
「(あたしが学校行くまでにここに書いてあるやつを捜してくれない?夕日一人で!」
「(え、どうして?」
「(大丈夫、同じ学校だから。声はかけなくていいし、そいつが何組か伝えてくれれば」
「(理由になってない」
「(いいから、お願いします!」
私が言おうとすると、先に行ってたはずの二人が戻ってきた。
「どうした?」
「うんん、なんでもないよ」
「二人して隠し事?」
「そんなことないって。バイバ〜イ!」
病室から離れて振り向くと、朝日は「お願いします」と言うような素振りを見せていた。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春やよ(プロフ) - ながれさん» ありがとうございます!更新遅いですが、頑張ります!! (2017年7月8日 22時) (レス) id: 2de034be92 (このIDを非表示/違反報告)
ながれ - 台本書きじゃないって素晴らしい!面白いです。更新頑張ってください。 (2017年7月1日 14時) (レス) id: 0074eb723f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:春やよ | 作成日時:2016年7月14日 1時