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慎)お待たせしました。
A)おかえり〜。やっぱ告白?
慎)…うん
A)そうだよね〜、長谷川くんモテるもんね〜
慎)………
教室の机に腰を下ろして、宙ぶらりんになった足は少し揺れていた。
慎)…帰りますか。
A)そうですね〜
慎)…待たせてごめんね
A)へ?笑笑
なんで長谷川くんが謝るの笑笑
慎)…待たせちゃったし、嫌な気にさせたかなぁって。
A)…なんでよ笑
…そんな顔するから。
俺は好きじゃないんだよ、その表情。
A)でも長谷川くん、笑顔で帰ってきたことないよね
慎)…少なくとも申し訳なさぐらい持ってるからね
A)なに優男ぶってんの
慎)ぶってるんじゃない、そうなんだよ
A)うわ、腹立つ〜笑
校門を出てすぐの沿道の木々は赤や橙、黄色に染まり、燃え上がるように見える。
にっこり微笑みながらそれらを見上げる君の横顔。
慎)…俺のこと、どう思ってますか
A)…へ、?
慎)え、っあ、いやなんでもない…
途端に空気が重くなる。
何言ってんの俺…
A)…いきなり何かと思った笑
慎)…ごめん、忘れて。今す…
A)今まで出会ったことないくらい、特別で、素敵な人。
慎)…え、
一瞬何言われたのか、上手く飲み込めなかった。
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作者名:れい | 作成日時:2020年5月20日 21時