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A)はーせがーわくーん!!


慎)…うるっさ、
こんな至近距離に居るのになんで叫ぶの?バカ?


A)バカは酷い。
長谷川くんより頭いいのに。


慎)…何も言い返せねぇ。


A)分かってるんだ。


慎)流石に。




暑さも徐々に引いてきた秋の初め頃。

暦は10月に差し掛かる。





A)帰ろー


慎)あー、先行ってて


A)何、また告白??笑


慎)さぁ、


A)モテる男は違うなぁ笑
…待ってるよ。


慎)………
ありがと、





女子生徒に呼ばれたのは間違いない。
告白なのかどうかは置いといて。

最近、そういうの多いし、正直言えばうんざり。



…Aに申し訳なさが募るけど、そんな事言えば怒らせてしまいそう。



俺がこういう行動取る度に何故か哀しそうに微笑む。




君のその顔を見ると、胸が酷く痛んだ。




…笑っていて欲しいのに、俺が崩してしまう。




俺がモテる、なんてそんなの求めてない。


欲しいのは君の気持ちだけなのに。




…君に告白するやつは山程居る。
彼氏居るのか居ないのか確認する勇気は俺には無いけど。

…居たら俺と帰らないよなって。



"すき"



たった二文字なのに。




俺は全ての想いを詰め込みすぎて、思うように口に出せなかった。

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作者名:れい | 作成日時:2020年5月20日 21時

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