転生者の姉は弟のために頑張る4 (ページ4)

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陣平や周りの人達に声をかけ、研二くんと二人で課を後にする。

今日は車じゃないらしい研二くんを助手席に乗せ、スーパーへと寄り必要なものだけを買ってから帰る。

自分の部屋へと帰って来れば、きちんとただいまを言えば隣でお邪魔しますを言うあたりちゃんとしてると感心してしまう。

｢荷物持ってくれてありがとね。今日外多くて疲れたでしょ、シャワー使う？｣

萩｢Aが良いなら借りたいかな〜｣

｢悪かったら聞かないでしょ。前置いてったのそこの棚の一番上に纏めてあるから｣

萩｢ん、ありがとう。じゃあ悪いけど先に借りるね｣

｢どーぞ。その間に作っとくからゆっくりでいいよ｣

持ってくれた荷物を受け取り、お風呂に入るように促せば遠慮気味に頷き浴室へと消えていった。
さて、戻ってくるまでに作り終わらないとね！

意気込みながらリクエストのふわとろオムライス作りに取り掛かる。
ケチャップライスと特製ソースを作り終わり、一番大事なオム部分を作っていれば後ろから衝撃が来た

｢ちょっと、料理してる時に抱きついて来ないの、危ないでしょ？それと折角綺麗になったのに汚れるよ｣

萩｢ごめんなぁ…｣

｢もうちょっとで完成するから座ってたら？｣

萩｢んー…A不足だからくっついてたい…｣

｢何を甘えてんの。…邪魔しないなら良いよ｣

萩｢邪魔しない｣

｢私も随分研二に甘くなったもんね｣

萩｢甘やかすのは陣平ちゃんと俺くらい、なんでしょ？｣

｢そーね、と。はい、完成｣

萩｢おー！流石、めっちゃ美味しそう｣

｢ほら、温かいうちにたべちゃお｣

後ろから抱きしめられつつ綺麗に卵を焼きあげれば、歓声をあげつつ背中から離れた。

それぞれお皿を持ち、テーブルへと移動する。
お互いに顔を見合わせて頂きますをして食べ始めれば、とても美味しそうに食べている。

ここまで美味しそうに食べられたらやっぱり嬉しくなっちゃうんだよねぇ

｢そんなに美味しい？｣

萩｢美味しいに決まってるじゃん！Aの作る料理どれも美味しいし｣

｢ありがとね。で、明日が非番かの確認したってことは料理だけが目的じゃないんでしょ？｣

萩｢流石、察しがいいね。お泊まりしたいな〜て思ってるんだけどぉ…｣

｢お泊まり、ね。…夜中にちょっと出るかもしれないけど、それでも良いなら別に構わないよ｣

萩｢え、本当に？！やった〜！！｣

｢ちょ、声大きい。静かにしないと追い出すよ｣