Strawflower (ページ49)

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VN side

『ボノニ、次出番だよ』

無事デビューを迎えた俺たちは今、カムバックのショーケースのために楽屋で待機をしている

ウォヌヒョンやハオヒョン、Aヌナや僕以外はみんな大騒ぎをしながら楽屋での談笑を楽しんでいる

僕は連日のショーケースに疲れていたのかメイクをしてもらってからソファーに座るとすぐに眠ってしまったようだ

起き上がると上には花柄のブランケットがかけられていた

これは誰のだろうか

メイクヌナがかけてくれたのかもしれない

そう思い畳んで近くにいたスタッフの方にありがとうと伝えてもらうようにブランケットを渡した

｢ヌナ起こしてくれてありがとう｣

『全然いいよ

むしろ気持ちよさそうに寝てたの起こす方が申し訳なかったよ』

そう笑って言うヌナは前よりも少し痩せているように見える

デビュー前は感じていなかったが、カムバックをするまで体型のことを特に事務所から言われていた

ヌナは傍から見ても痩せているのに、減量をしたのだろう

先に歩いているヌナを見るとこんなに小さかったのかと不安に感じた

今にも消えてしまいそうで、止めなきゃと思いヌナの手首を掴む

こんなに細かったか？

『どうしたのハンソルくん』

不安そうな時にヌナがいつものように呼んでくれる

｢いや、何となく

寒いから手繋いでてよ｣

ヌナは日本人だからかもしれないけどスキンシップが苦手で、よくメンバーに抱きつかれているハユンヌナとはちょっと違う女の子

でも、僕は知ってる

弟からのお願いに弱いこと

少し戸惑いながら嬉しそうに笑ったヌナの顔を見て満足し、ステージまで手を繋いで向かった