SnowFlake＊.*

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目黒side




そんなこんなで当番が回ってきて


今日の亮平くんの担当は俺。






眠りの浅い亮平くんは


ブラインドを開ける以前に


ドアの音で起きてしまうから、


他の子みたいに朝からすっごい体力使う、


なんてことはないんだけど、


今日も視線が痛い(笑)









試しにチラリと見てみると


パチッと目が合った。





『どした？』




ベッドには近づかずその場から問いかけると


ふるふると首をふられた。


『そっかぁ』


と笑顔で返すも


残念、無表情の無反応。





まだまだだなぁーと思いながら


部屋を出ようとドアを開けると


後ろでペタペタと音がしたあと


ズボンを引っ張られた。




顔だけ振り返ると、


きゅるきゅるの目がこちらを見上げている。



しゃがみこんで


『なーに？』


と問うと、


何か言いたそうに、


でも何も言わずにぬいぐるみの耳をいじいじ。






少し待ってみたものの状況は変わらないので


俺からアプローチしてみる。




ぬいぐるみを持っていない方の手を取って握る。


急な接触にビクッと震えたが


握ったまま親指で手の甲をなでてやると


すぐに落ち着いて


再びぱっちりとした目が俺を見る。






『翔太くんが亮平くんはお話上手って言ってたよ。俺もおはなししたいな？』


阿「しょーた、、」





翔太くんの名前を出すと


強ばっていた表情が少し和らぎ


そして口が開いた。



阿「おなまえ、おしえて....？」





職業柄常に笑顔でいることは意識しているけれども


聞いた瞬間、頬が緩み


自分でもだらしない顔になっているのが分かる。



『目黒蓮です！よろしくね！！』


と無駄なくらいにっこにこで


自己紹介してしまった。

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