act.１０ ページ11
NOside (ちょっと急展開かもです汗)
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
in3-A
お昼休みで笑い声や話し声が飛び交う教室。
ｶﾞﾗｯ
不意に扉を開いたのは、朝から姿をくらましていた泉だった。
薫「…！瀬名くん！」
千秋「瀬名！やっと戻ってきたのか！」
気付いた2人が、瀬名に近づく。
けれど表情は、朝見たときのまま曇っていた。
薫「…大丈夫？まだ、気にしてる…？」
気遣うように声を掛ける薫。
千秋「Aはきっと大丈夫だ！…瀬名、俺でよければいつでも話を聞くからな！」
千秋も心配そうな表情をしていた。
あんずの意味深な言葉と、Aへの心配が重なっていたが、そう簡単に言えるわけもない。
これ以上心配をかけて大事にしたくないという思いがあったのか、力なく笑う泉。
泉「朝の事はもう気にしてないから…、ありがとう…羽風、守沢」
薫「う…うん、、？」
千秋「そ、そうか、なら良いんだが……」
明らかにいつもと態度が全く違う泉に困惑しながらも、それ以上詮索はせず、自分の席に戻っていった。
そして、それ以上には何も起きず、あっという間に放課後になった。
其々が部活に行ったり、ユニット練習に行ったりするなか、偶然ユニット練習もなく、部活もない泉は１人靴箱に向かっていた。
すると、誰も居ない廊下に１人……壁に寄りかかる人物がいた。
泉「…何？朔間。あんたも俺に何か用なの？」
立っていたのは、そう＿＿＿＿朔間零。
零「…くくく。別に、そう言う訳でもないんじゃがのう？」
ゆっくりと体を起こし、のんりびりと泉の方に体を向ける零。
曖昧なその様子に、泉はあっそ。と呟き、歩き出す。
泉「俺、疲れてるんだよねぇ…用がないならそこ、退いてくれない？」
零「それはすまなかったのう…、瀬名くん？」
微かな笑みを浮かべたまま、その場を立ち去ろうとする零に、ますます『？』と思う泉。
泉「ほんと、意味分かんないんだけど…」
そう言って再び歩を進める泉が零の横を、通りすぎようとしたとき。
零「そうじゃ、瀬名くん『あれ』って本当に“事故”じゃったんかのう？」
一瞬見えた零の横顔には、不敵な笑みが刻まれていた。
泉「え……まさか、本当にあんずが……？」
見透かしたような零の言葉に、意味を理解した泉は、１人立ち尽くしたままだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 336人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
M!LK(プロフ) - あおいさん» コメありがとうございます！確かにそれぞれのENDも見たいですね、、、！凛月や王さま、零や泉、それぞれキュンキュンできるように頑張りますね！引き続き楽しみに待っていてください！ (2020年3月12日 16時) (
レス) id: 1b4521cc4b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - う〜ん！いろんなENDが見たくなっちゃいます！！！！凛月も王さまも泉さんも零も見たいです！！最新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2020年3月12日 2時) (レス) id: 456648e3b3 (このIDを非表示/違反報告)
M!LK(プロフ) - さまこ人間失格さん» さまこさんありがとうございます〜！楽しみが半減しちゃうかもしれないので言えませんが、、、楽しみにしててください！もっと早く更新できるように頑張ります！ (2020年3月11日 21時) (レス) id: 3afeea2cde (このIDを非表示/違反報告)
さまこ人間失格(プロフ) - すごく面白いです！個人的に瀬名先輩と夢主がよりを戻すのを期待しています！更新待っています！頑張ってください！ (2020年3月10日 23時) (レス) id: 97a76333d2 (このIDを非表示/違反報告)
M!LK(プロフ) - はやみんさん» はやみんさん、コメントありがとうございます！頑張ります〜♪ちなみに使わせて頂いた言葉はミゲル・デ・セルバンテス という方のものです！ (2020年2月27日 21時) (レス) id: 3afeea2cde (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：M!LK x他1人 | 作成日時：2020年1月19日 13時
