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赤「あーあー、大丈夫大丈夫。な。」
青「だいき、ごめんっ、」
赤「あのな、誘おうとしてくれてた気持ちだけで俺は嬉しいから。」
青「んっ、」
赤「でも、チケット取れへんかったのは悔しいな。」
青「ぅ、ふぇ、」
あらら、また泣いてもうた。
なんか、ちょっと幼い？
赤「ぎゅー、する？」
ちょっと冗談で流星に向かって両手を広げてそんなことを言うてみる。
と、静かに抱きついてきた流星。
赤「え、流星？」
いつもの流星なら絶対こんなことして来おへん。
流星、こんなキャラじゃないやん。
赤「…よしよし。大丈夫やで。」
青「ぐす、ぅ、ひぅ、」
こんなにも泣いてる流星はなかなか見ない。
それほどショックやったんかなぁ。
流星をぎゅーしたまま暫くよしよししてあげてると、だいぶ落ち着いてきたみたい。
青「だいき、ごめん、ずび、」
赤「ううん、全然。ほら、鼻水拭き。」
青「…だいきやって、」
赤「え、あ、うん、ええよ。ほら、ちーんして。」
流星の鼻水を拭いてあげる。
なんか、子どもの世話してるみたい。
とりあえず涙は止まったみたいやけど、まだ流星の顔は曇ってる。
赤「な、近いうち久しぶりにデート行こう。」
青「でーと、」
赤「どこ行くかとか何するかとか、全部一緒に考えよう。」
青「…んっ。」
赤「ほら流星、笑って。流星は笑った顔の方が素敵やで。」
そう言えば、ふにゃ、と笑ってくれる流星。
そんな流星の可愛らしい笑顔を見て、俺も自然と笑みがこぼれる。
青「デート、たのしみ。」
赤「ふふ、俺も。」
Fin.
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作者名：なか | 作成日時：2023年4月1日 22時
