大丈夫やで。2 (ページ3)

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赤side

今日はエイプリルフール、やから、どうせなら濵ちゃんにドッキリかけたろうと思って。

初めはすぐにドッキリでしたーってやるつもりやったけど、泣き出した濵ちゃんがあまりにも可愛くて。

もうちょっとだけ、意地悪したろうって思った。

やから今日は、濵ちゃんにとことん冷たく接したろう。

お揃いのアクセサリーを返して、家を出ていくために荷物をまとめるフリをする。

…ちょっと、やりすぎたかな。

ソファに座って、ぼーっとこちらを見てきてる濵ちゃん。

もうほぼ光の灯ってない目から静かに涙をほろほろと零してる。

そろそろ、ネタばらししてもええかな。

赤「…はまちゃん。はーまーちゃん。今日なんの日？」

紫「…しらん、わからへん、」

赤「よーく考えてみて？」

紫「…4月、1日、」

赤「そう、今日は何の日？」

紫「…ぁ、エイプリルフール、」

赤「そう。やからぜーんぶ嘘！」

そういうた瞬間、濵ちゃんが俯いてしまって。

ひくひくと肩を震わせて泣き出した。

赤「えっ、え、はまちゃん？なんでそんなに泣くんよ、」

紫「ぐす、うぇぇぇっ、だって、おれ、」

赤「ごめんごめん。ほんまにごめんな。」

ぎゅっと抱きついてくる濵ちゃんの頭をそっと撫でる。

まさかこんなに泣かれるとは思ってなくてちょっと申し訳ないな。

紫「っ、しげのばか、あほっ、ぐす、」

濵ちゃんがぽかぽか俺のことを叩いてくる。

全然痛くない、寧ろ可愛ええ。