赤×青 ページ5
青side
赤「藤井くん!」
赤「藤井くん藤井くん藤井くん藤井くん藤井く」
青「んあぁもう!うるさい!」
いつからか、毎日のように俺に声をかけてくるようになった重岡とかいうやつ。
それにしても、なんで俺なんやろう?他にもっと仲良く出来そうなやつおるやろ。なんでこんな俺なんかに絡んでくるんや。
赤「藤井くんお昼ご飯一緒に食べへん?」
青「…」
赤「いつも屋上で食べてるよな?俺も一緒にええ?」
青「…勝手にしたら。」
赤「ほんま!?やった!」
俺の周りでぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでる重岡を置いて俺はそそくさと屋上に向かう。
青「…なぁ。なんでお前はそんなに俺に関わってくるん?なにがしたいん?正直、うざいねんけど。」
赤「んっとなぁ、俺、藤井くんのことが好きやねん!」
青「…ん?!」
俺のことが、好き?なんで?
そもそも特に絡みがあった訳でもないし、こいつになにかした覚えもない。
しかも、なんで男の重岡が、男の俺を?
赤「絶対俺のこと好きにさせるから!覚悟しといてや!」
…思考が追いついてない。どういうことやろう。
てか、覚悟しといてや!ってだけ言うてあいつ教室戻ってもうたんやけど。
好きって、何。
今まで人を好きになったことが無いから、全くわからへん。
顔、熱い。なんで。
別に重岡の事なんかうざいやつとしか思ってないのに。好きって言われた瞬間、俺の中で何かが変わった。
それからというもの、いつものように重岡は何処へでも着いてくるし名前も呼びまくってウザ絡みしてくる。
俺が無視したとしても気にせず話してくる重岡が最早凄いと思えてくるわ。
いつものウザ絡みに加えて、好き好き言うてくるようになった。もちろん俺は無視。
無視をしてもなお、毎日毎日伝えてくる。
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作者名:葡萄 | 作成日時:2023年2月5日 12時