三十 ページ30
「何事だ」
「き、帰蝶様…!農民が決起を起こしに……」
「…決起か。当主の代代わりしたばかりだ落ち着かないのは仕方が無い」
荒川がコソッと俺に話し掛けてきた。
「決起ってなんですか?」
「決起は一揆とも言う。年貢が高くて、生活が苦しいから殿さんに頼みにきたんだ。命を懸けて。年貢は現代で言えば税金。それが昔は年貢米なんだよ。つか、お前頭いいはずじゃなかったか。」
確かいつも学年トップ5には入ってた。優等生だなァ…3年は120人ぐらいいんのに余裕で上位取りやがって。いや、いいことだけどもさ。
「決起は聞いたことなかったから分からなかったんですー!!年貢なんてわざわざ説明しなくても分かりますよ!」
「可愛くねーなお前」
「可愛くなくて結構でーす」
いや、マジで可愛くねぇな。クソガキ。
本当、なんで俺は教師とかやろうと思ったんだか、たまに子供らくしくねぇ子供がいるんだよ。ツンデレな奴とかいるじゃん、萌えないから。めんどくせぇだけだから。まじ、気力無くすから。(超グチる)
あ、俺ツンデレじゃないからね?口悪いけどツンデレじゃないから。
はい、文字数稼ぎ。
しばらくすると、城の中から信長や信行殿が共を連れて出てきた。
最初は家臣達を見ていた。
「俺達は国に殺されたくねぇんだ!年貢下げろ!!俺達は生活が苦しいんだ、いつ死ぬかもわからねぇ!」
年貢を下げろ、そう農民達は訴えていた。
すると、それに家臣も返した。
「苦しいのはお前達だけではない!!」
「あ、地雷」
俺と荒川は口を揃えてそういった。
「地雷…?それってなに?帰蝶様」
いつの間にか後ろにお市ちゃんが立っていた。身長低いな。今更だけど。160ねーなこりゃ。全部胸に行ってるわ。
「いや、なんでもない」
また、農民たちの方に目をやると怒りに震えていた。
「なめやがって…!!こんな城、燃えちまえ!」
農民たちが火を放とうとしたとき、信行殿が動き出した。
「落ち着いて下さい。それでは何も解決しません。話をしましょう」
「話をしたところで現状は変わらねぇ!俺たちは豊かな田んぼが欲しいんだ!!」
農民たちはすぐに襲い掛かろうとした、するとそれを秀吉や犬千代、もう一人…あれなんて荒川居るんだよ。
「!?」
アイツ、いつの間に竹刀まで持って…!?
ま、あいつなら大丈夫か…にしても死人出ないといいが。
どうするんだ、信長。
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愛之助(プロフ) - 安奈さん» その件は存じております、「乱」と記されていたこともあったので初期は乱丸としていますご了承ください。指摘が多かったので、後編の方では蘭丸に変更しました。ご心配ありがとうございます。 (2月21日 19時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - 森蘭丸のらんは花の蘭だったはずです。ご確認下さい。 (2月21日 19時) (レス) @page17 id: dd0f887606 (このIDを非表示/違反報告)
萩野千紗@別垢(プロフ) - うふふ…腐腐腐…尊い…腐腐腐腐腐… (2月10日 21時) (レス) @page37 id: 3c14d32f91 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - あっ文の構成とか何までクソ好きです……オリジナル作品でこんなに良い作品初めて出会いました有難うございます(土下座) (1月21日 17時) (レス) id: 006bd7f18c (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 容音さん» 自分のプロフ見てみたら、通知出来ていないですかね…?説明が下手で申し訳ないです! (2021年5月17日 0時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大手裏剣 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/10edaabbfe1/
作成日時:2018年6月26日 14時