二四 ページ24
「先生」
「あ?」
「私の持ってた荷物てどこにあるか知ってます?」
「ん〜、知らん」
信長なら知ってるか。うっわ〜会いたくねぇ…。
「荒川、俺の部屋で待ってろ。聞いてくる」
荒川居たら何するかわかんねーし…。
あぁ、でもアイツ忙しそうだったしな…、いや知らねーし。心配なんかするかボケ。部屋に乱入して邪魔してやるわ。
「はっはっはー!!!!」
「どうしたんですか先生」
____________________________
「邪魔するぞー」
スパンと勢いよく開けると睨みを利かせて俺を見る信長。蛇に目ぇつけられたカエルみたいだな俺。←
と、考えていたが絶句した。
「こんにちは!帰蝶様!」
あら、信長の胡座に蘭丸くんが座ってるじゃないの。クッソ可愛いなオイ。
「ンンンン!!」
だめだ。俺…ショ…タコンになるわけには…クッ…。
「何の用だ。変態」
毒舌健在。織田信長(イケメン)。
「変態はお前だろ。おい完全変態、荒川の持ってた物どうした」
「武器になるもの以外捨てた」
「はぁ!?馬鹿なの!?教科書あんのに!」
「嘘はいけません、信長様!蘭丸は見ていましたよ!琥珀が持って行ったのを!」
あら、乱丸くん正直で偉い…ってどっちにしろもう戻ってこねぇだろオォ!!
「…黙っておれ、蘭丸」
なにコイツ蘭丸に甘くない?なに?恋人?爆ぜろや。アンコラ。
「はぁ…。もういいわ」
俺は諦めて、部屋を出た。なんかイライラするし。
____________________________
「よろしかったのですか。信長様。その書物のことを言わず」
「よい。俺はこれにそのまま記してあるように。義龍がAに会いに来る、と文がきている。俺はこれの通りに生きる」
信長は「織田信長の一生」と書かれたものを見てぼそりと呟いた。
「それでは…信行様が……」
「……Aを先生と呼ぶあの女を観察しろ」
「分かりました」
信長は、その書物に赤く染められた部分を見てまたぼそりと呟いた。
「
本能寺…明智、光秀。
」
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愛之助(プロフ) - 安奈さん» その件は存じております、「乱」と記されていたこともあったので初期は乱丸としていますご了承ください。指摘が多かったので、後編の方では蘭丸に変更しました。ご心配ありがとうございます。 (2月21日 19時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - 森蘭丸のらんは花の蘭だったはずです。ご確認下さい。 (2月21日 19時) (レス) @page17 id: dd0f887606 (このIDを非表示/違反報告)
萩野千紗@別垢(プロフ) - うふふ…腐腐腐…尊い…腐腐腐腐腐… (2月10日 21時) (レス) @page37 id: 3c14d32f91 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - あっ文の構成とか何までクソ好きです……オリジナル作品でこんなに良い作品初めて出会いました有難うございます(土下座) (1月21日 17時) (レス) id: 006bd7f18c (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 容音さん» 自分のプロフ見てみたら、通知出来ていないですかね…?説明が下手で申し訳ないです! (2021年5月17日 0時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大手裏剣 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/10edaabbfe1/
作成日時:2018年6月26日 14時