【d!】自爆テロ？了解です！

１４話 ページ15

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あんな国滅びようが正直どうでもいい

自分の好奇心と面白そうという感情だけで動き
自爆テロを快諾した、まぁ失敗に終わったけど



「面白くないですか？」



女性の新兵が圧倒的武力差のあるＷ国に
一人で自爆テロをしにいくなんて滅多に無い

滅多にというか絶対ないだろう


撃たれた時の色濃い死の匂いを思い出し
くすくすと肩を震わせて笑うAを見て

グルッペン達は言葉を失った



グ「(これは、凄いな…)」



グルッペンは自分が想像していたよりも
遥かに数倍やばい思考を目の当たりにして

凄いとしか思えなかった


それと同時にさらに興味がわいた
この思考を近くで眺めていたいと思ったのだ



グ「…それで、どうする？」


「どうするって仲間になるかって事ですか？」



その言葉にグルッペンが頷く

グルッペンは絶対仲間にしたいと思っていた



「拒否したらどうなります？」


グ「勿論待っているのは地獄だ」



ですよね、と言いうーんと唸る

仲間になる以外の選択肢はなさそうだ



「少し考えたいです」



数秒考えた末に出した答えはこれだった

まだＷ国の本質がわからないのにいきなり
仲間になるなんて考えが浮かぶはずないだろう

思考はやけにクリアだ



「考える時間をください」



Aの答えにグルッペンは笑って頷いた



グ「期日は5日間だ、それまでに答えを聞こう」



5日間、早いな

それまでに仲間になるかならないか決めるのか



「…わかりました」



5日間、まずはちゃんと視察しなきゃ

グルッペンとトントンが医務室から出ていき
ショッピは椅子に座ってAの手を握った



ショ「A…」



不安そうに瞳が揺れる



「大丈夫、ちゃんと考えるから」



忠誠を誓いたくなかったら逃げればいいだけだ

逃げてどっか別の国に亡命するのもいいだろう


あの時、Aが自爆テロを成功させていたら

一体どうなっていたんだろう



Aはいつからこんな思考回路になったんだ



ショッピはコネシマ達に話した内容を思い出す

孤児院で知り合いお互いをよくわかっている
そんな気でいた自分がとても恥ずかしい

Aの中に渦巻くドス黒い何かに
内心怯えている自分がいることに気付いて

酷く情けなく感じ逃げ出してしまいたかった



「どした？大丈夫？」



Aがショッピの顔を覗き込む



ショ「いや、大丈夫」



Aが仲間になったらどうなるんだろうか

今よりもっと思考が過激になるかもしれない

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