５話．爆発が近い ページ7
．
グ「A、A…」
「何ですか？」
あの後、無事プリントを配布して
総統室に戻り任された仕事をしているわけだが
グ「さっきはすまなかった…」
「大丈夫ですので謝らないでください」
グルッペンは小さな声で謝り続けている
大丈夫だと言っているのに
何度も何度も謝られて段々と苛立ってきていた
まだ仕事も大量に残っているので構ってられない
グ「でも忘れ物をするなと言われたのに…」
「確かに言いましたがもう終わったことです」
重苦しい雰囲気に耐えられず強い口調で言い放つ
グ「そ、そうか、何度も繰り返してごめん…」
なんだか悪いことをしているような
いじめているような気持ちになりモヤモヤした
「(もしかして怖がられてる？)」
ビンタの一件から怯えられているように感じる
「(まぁ、仕方ないとは思うけど)」
そんなに怯えられると
他幹部にバレてしまうのではないかと心配した
せっかく秘密にしているのに意味が無い
「総統様、そんなに怯えなくても良いのでは」
グ「い、いや！怯えてなどいない！」
あからさまに動揺して視線を逸らされる
「総統様、私ってそんなに怖いですか？」
少し凹んだ様子でそう聞かれて
グルッペンは首を横に振るしか選択肢がない
グ「そんなことはない、怖くないぞ」
「…それなら良いんですけど」
今、グルッペンは嘘をついた
確実に先週のビンタが彼女のイメージを
優秀で真面目から恐ろしいものへと変えている
グ「(普段は温厚だが怒ると…)」
あの時の鬼のような形相を思い出して身震いした
グ「(絶対に怒られたくない)」
先程の会議で忘れ物をしたときも
幹部の視線など関係なく威圧的な態度を取られた
彼女の鋭い目付きはもう懲り懲りだ
グ「(怒らせなければ優秀で真面目な少女)」
怒らせればトントンをも越える恐ろしさ
グ「(もう怒らせないようにしよう)」
真面目に仕事に取り組む姿を見て
少しでも怒らせない努力をしようと心に誓った
だが、その誓いが果たされるかはわからない
「(あー、早くサインしてほしいなー)」
このように既にイライラゲージが
溜まり始めているのだから爆発する日も近いはず
結果、恐れていることが再び起こるのである
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俺 - 夜遅くですが、完結おめでとうございます！！！今日のうちに、最初から最後まで読ませていただきました。すごい面白かったですwww他の小説も興味が湧いてきました！！！関係ないですが、ハッピーハロウィン！ (10月31日 23時) (
レス) @page37 id: 93217855e3 (このIDを非表示/違反報告)
道産子軍出撃ィ！ - 完結お疲れ様でしたー！あと、おめでとうございます🎊！！ストーリーが面白く、表現も神っていて笑えるところなどがあり自分の中で最高の小説になりました！！本当にありがとうございました！！ (2023年2月15日 2時) (レス) @page37 id: c18e894fa6 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - まず、完結おめでとうござます！！！それからこの小説とてつもなく面白かったです！今まで見てきた中でもダントツで面白い！！これからも応援しています！ (2022年2月19日 22時) (レス) @page37 id: 7d2a741c78 (このIDを非表示/違反報告)
イェア - 総統かわよｗｗ 完結おめでとうございます! (2021年11月26日 17時) (レス) @page37 id: 08e1c3acf2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！！！！もうね、凄いわらいましたwww めっちゃ面白かったです！！！ また皆きますね！！！！！ (2021年3月6日 4時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年12月26日 10時
