【d!】幽体離脱にご注意を

５話．呼び出し ページ7

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コ「A、ちょっとええか？」






友人達と喋りながら廊下を歩き
訓練場に向かっているところを呼び止められた

振り向けばコネシマとショッピが立っている






コ「今から会議室に来てくれんか」


「会議室ですか？」






会議室には掃除の時しか入れず
普段は一般兵の出入りが禁止されている場所だ

そんな所に呼び出されるということは






友人「お前なんかやらかした？」






説教、という二文字が思い浮かんで血の気が引く






友人「でもAは今から訓練っすよ？」


コ「訓練なんかええねん、はよ着いてこい」






友人の言葉を一刀両断して背を向け
会議室がある方向に勝手に歩き出してしまった






ショ「すみません、緊急の呼び出しなんで」


「…はい、わかりました」






向かう前から嫌な予感が蔓延しているが
友人達に応援されながら２人の後を着いて行く






「(もしかして名誉勲章の取り消しとか…？)」






最悪の展開を色々と予想しながら廊下を歩いた






「(こういう時に限ってあの人居ないし)」






いつも隣にいるはずのトントンは
朝から姿が見当たらず現在も行方不明のままだ


元の体に戻ったら会いに来るはずだし


この間も姿が見えないと思ったら
突然戻って来たりとあの人はかなりの自由人だ






コ「連れてきたで」


「失礼します」






２人に続き、頭を下げてから会議室に入る






「あ」






グルッペンの隣にはトントンが居て
何やら申し訳なさそうな顔でこちらを見ていた






コ「どないしたん？」


「いえ、すみません」






急に声を出したので不審がられてしまう






ト『すまんすまん、会議に参加してた』






ここでは会話できないので小さく頷いておいた






グ「まぁ遠慮せず座ってくれ」


「はい、失礼します」






指定された椅子に座ると
幹部達の威圧に押し潰されそうな感覚を味わう

何故こんなにも威圧されているのだろうか？






グ「A、明後日の予定は空いているか？」


「…空いてますけど」






一瞬考えてしまったので間が空いたが
確か明後日は非番で訓練も何もなかった気がする






「(なんで明後日の予定を聞いたんや？)」






明後日の予定と呼び出されたことに
何か関係があるのだろうか？と試行してしまう






グ「急なことで悪いが、幹部と戦ってもらう」


「…はい？」






本当に急なことすぎて頭が着いていけない

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