能力 ページ7
医師に「今まで例がない、病気です」と告げられた2人は部屋に戻った後は泣き崩れた
彼等はこう思った
(もし、以心の病気が治らなかったら、どうしよう……)
(このまま、一生喋れなかったら……)
(イジメでも会うだろうか)と
「ごめんなさい……以心、私の所為で…こんなことに」
「君が悪いわけじゃないんだから…」
「だけど…以心は! 以心は‼ 喋ることが出来ないかもしれないのよ‼そのせいで、以心が将来傷つくのも私の所為よ」
「そこまで、自分を責めるなよ‼」
「おんぎゃあ!おんぎゃあ!」
読が強く言った瞬間、同じく部屋にいた以心の弟、伝心が泣き出してしまった
「ごめなさい、伝心……」
歩美は伝心を抱えて泣き止ませようと揺らした
その時、読は兄の以心も泣いていること気づいた 声は出ないが表情で直ぐにわかった
それと読は微かに伝心が能力を使っているのを感じとった
「歩美、以心も泣いてたよ」
「ごめんなさい……読」
「べつに追い詰める気はないさ でもね偶然なのかな?2人同時に泣き出すとはな」
「そうね……」
「そういえば……歩美が伝心を抱き抱えた時、伝心の能力を感じたよ曲擬特有のね」
「そう…か 2人とも曲擬だしね、ところで2人はどんな能力かしら?」
「以心は『全ての能力を封じる能力』伝心は『太鼓界に住む全ての曲擬の能力を使う能力』だ 無意識なのかは知らないけど、伝心が泣いた時に能力が発動していたよ しかも偶然なのか『心を読み取る能力』を使っていた」
「読 もう一度、伝心の能力を言って?」
「えーと 伝心は『太鼓界に住む全ての曲擬の能力を使う能力』で伝心が泣いている時に『心を読み取る能力』を使っていたよ」
「それだわ‼」
歩美は先程、落ち込んでいるいたが読の言葉に目を輝やせながら、声を上げる
「あ、歩美?一体どうしたんだい?」
いきなり歩美が声を上げたので読は困惑している
「以心と伝心は一緒に居ればいいのよ‼」
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ